これにて、一件落着？ 後編 ページ29
芽斗羅「うへぇ…疲れた…。」
ふと聞こえた扉の開閉音。
私は音のした方向へ無意識に向いた。
そこには今にも倒れそうな、フラフラの足取りでこちらに向かってくる芽斗羅さんがいた。
余程黒服を足止めするのは大変だったのだろう、髪の毛はありとあらゆる方向に跳ねて、ぐしゃぐしゃになっている。
芽斗吏「…兄さん？な、なんでここに…。」
才虎君が目を見開いて芽斗羅さんを見た。
…そういえば、芽斗羅さんと一緒に来たことを言うのをすっかり忘れてたんだ。
さっきまでバカ兄貴を連発していたが、やはり才虎君にとっては大事なお兄さんなんだろう。
すぐに芽斗羅さんの元へ駆け寄り、黒服に介抱するよう指示をした。
うーん…いいなぁ、兄弟愛は。
ウチの弟もこれくらい優しくしてくれてもいいのに。
そんな事を考えていると、いつの間にかナナシがひょっこりと芽斗羅さんの後ろから出てきた。
ナナシ「(人１)ちゃん、僕もちゃんと頑張ったよ！」
ナナシが嬉しそうな顔でこちらに向かってきた。
…まあ、活躍してくれたことは事実のようだし、頭でもなでてやった。
さてと…。
私は扉の近くで芽斗羅さんと会話している才虎君に駆け寄り、声をかける。
『じゃあ、そろそろ帰ろっか。』
すると才虎君は芽斗羅さんと会話を止めて、こちらを向いてニコリと笑った。
芽斗吏「…ああ、そうだな。」
『じゃあ、この写真はもう要らないよね！』
私は例の写真が入っているポケットに手を入れて、写真を取り出す。
その間、才虎君が写真をじっと見て何やらうずうずしていることに気づいた。
『もしかして、才虎君が破りたいの？』
芽斗吏「…まあ、そうだな。全てはこの写真が悪いし…。誰がこの写真を加工したか知らんが、せめてもの鬱憤を晴らしたいしな。」
才虎君は私から写真を受けとると、一呼吸おいて写真を真っ二つに破る。
ビリビリと音をたてて、写真は二つに分かれてしまった。
芽斗吏「ほら、行くぞ。…邪魔したな、吉野。」
吉野「…は、はい…。」
別れ際にそう告げると、二つに分かれたその写真を投げ捨てた。
ナナシ「…あれ。…これって…？」
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まるー - いつもキュンキュンしながら読ませていただいています！この作品、本当に大好きです！更新これからも頑張ってください！ (2018年9月30日 21時) (
レス) id: b1555a1980 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン(プロフ) - 亜乱さん» 更新遅れてすいません…！ちょっと最近ネタが無くなりつつあるので、その場の思い付きで書いているので更新が遅くなってしまいました。速く更新できるように気を付けていきますね！ (2018年9月25日 6時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
亜乱 - めさくそ続きが気になります！！それにしても才虎がか、可愛い…(( こうしんがんばです！！！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: 7a4fd9fb97 (このIDを非表示/違反報告)
レミ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！この小説本当に大好きでいつも楽しく読ませていただいています！！更新いつも楽しみにしています、これからも頑張ってください！！ (2018年9月10日 23時) (レス) id: bcf4cc8d9e (このIDを非表示/違反報告)
黒枝 - とても面白いです！ 頑張ってくださいo(・`д・´｡)！ (2018年9月9日 17時) (レス) id: acc57dbcbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リプトン | 作成日時：2018年7月20日 18時
