18-1 dt（Re.16） ページ39
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阿部くんの人間不信が落ち着いてきた頃。
iw「よし、だいぶ良くなってきたな」
ab「…ありがとう。あと、……迷惑かけてごめん」
足首のテーピングを終えた照くんの言葉に、この場にいた全員が安堵の息を吐いた。
同時に、ようやくメンバーと慣れてきた阿部くんが俺らを見渡して頭を下げる。
そして、心配そうに2階を見上げた。
2階には、舘さんと翔太くんがいるはずだ。
mg「……やっぱり俺見てくる」
向かった先は舘さんの部屋。
そっと部屋を開けた瞬間、目の前に大きな影が迫ってきて反射的に受け止めた。
nb「ってぇ…、めめサンキュ、」
mg「翔太くん？！何があったの」
nb「無理やり近付こうとして失敗した」
俺の腕の中にすっぽりおさまった翔太くんの視線の先には、肩で息をする舘さんの姿。
阿部くんと入れ替わるようにして不安定になっていった舘さんの心は、俺らを突き放していた。
だけど俺らはめげずに何回も近付こうとしてるところ。
だって――
dt「ごめんしょうた…っ、なんで…ごめん…」
nb「っ大丈夫！ほら、怪我ひとつしてないし！ね？」
舘さんが誰よりも、身体の拒絶に戸惑っていたから。
俺らが離れることは、今の舘さんに逆効果だと考えたんだ。
心が不安定になればなるほど舘さんの強さは揺らいで、小さなことで動揺したり自制が効かなかったりしてる。
不謹慎だけど、いつも強くあろうとする舘さんのこういう姿を見れて、俺はちょっと嬉しかったりするんだよね。
mg「舘さん、とりあえず座ろう。足、キツいんでしょ」
dt「ｯ…、」
mg「…うん、ゆっくりね」
右足をほぼ引き摺るようにして、ベッドへ戻る舘さん。
たった数歩でもフラついて倒れそうになるから心配。
でも手は貸せなくて、見ているだけ。
無事に座ったのを確認すると、翔太くんの肩からも力が抜けた。
mg「舘さん、誰ならマシとかあります？」
nb「………」
dt「……さくま、」
mg「あー…やっぱり。呼んできますよ」
密かに肩を落とした翔太くんの手を引いて、俺たちは舘さんの部屋を後にした。
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ゆづき - リクエスト失礼します！他のメンバーが体調を崩していてみんなそっちの方に気を取られて看病をしていたけど、実は舘様も体調が悪かった、みたいなお話を読みたいです！これからも頑張ってください！よろしくお願いします！！ (2020年4月10日 17時) (
レス) id: 045b75a448 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - リクエスト失礼します！ 舘様と阿部ちゃんが体調を崩していて他のメンバーがそっちにつきっきりの中、実はラウールも体調が悪いけど隠してしまって悪化する、、、みたいなお話が読みたいです！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年4月1日 0時) (レス) id: 427fe3b1b8 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - リクエスト失礼します！体調の悪かった舘様がロケバスの中で酔っちゃってしょっぴーとひーくんに助けられる話がみたいです！このお話大好きです！これからもがんばってください！ (2020年3月22日 1時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - 初めから一気読みさせて頂きました！話に惹き込まれていきました。早速リクエストなんですが舘さん自身が体調悪いのを知っていたのに無理して倒れて皆に看病してもらった後に治ったふりをしてまた倒れてしまう話が見たいです看病のメインは翔太くんでお願いします (2020年3月15日 0時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
ドリチャ(プロフ) - リクエストお願いします！いつもそばに居た舘さんが最近精神がやられてるのを見続けて、翔太くんが自分がしっかりしなきゃと思うけど、最終的に翔太くん自身が辛くなってしまうお話がみたいです！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 4c61a442d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年2月22日 10時
