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現在、時刻は22時を迎えようとしています。
あれから更に1時間。
照たち6人はずっと練習に付き合ってくれた。
何度も踏み込んでは支えてもらい、後ろに回る感覚を体に染み込ませる。
失敗しそうになっても、涼太や照がしっかりと受け止めてくれて、絶対に怪我には繋がらないようにしてくれた。
『……行ける気がする』
nb「まじ？早っ、」
dt「危なかったらすぐ受け止めるから。やってみな」
『ありがと、涼太』
その甲斐あってか、
アクロバットに対する恐怖心は案外、早く薄れてきてくれて。
マットの上ではあるけど、ロンダートバク宙を一人でやってみる、と言えるくらいには感が戻っていた。
『…っふぅ、……行きます！』
sk「……っおー！！できたー！！」
nb「すげー！！」
ab「やったじゃん！A！」
必要以上に力んだのか、勢い余って着地後は後ろにひっくり返っちゃったけど……(笑)
それでも何とか無事に1人で回れた。
私が補助なしで回れたことに、
私以上に喜んでくれるメンバーたち。
嬉しかった。……けどちょっと恥ずかしかった(笑)
iw「まだ危なっかしいけど、十分。やっぱさすがだわ」
fk「本当。トラウマをたった数時間で克服するとかなかなか出来ないよ？」
『……めっちゃ褒めるじゃん』
fk「我が家は褒めて伸ばすスタイルなので」
我が家…(笑)
平和だね。すごく平和。
一回は出来たし時間も遅いから、ってことで今日はお開きにすることになった。
時間を置いてもまた回れたらもう大丈夫、っていう判断でもある。
スタジオを出て解散する前に、私はもう一度頭を下げた。
こんなに早く回れるようになったのは、間違いなくみんなのおかげ。どうしてもお礼が言いたかった。
『今日は本当にありがとう』
dt「…俺らは大したことしてないよ」
ab「そうそう。結局は、Aに克服する勇気が無ければ出来なかったんだから」
nb「俺より出来るから自信持て」
iw「……それは翔太も頑張ろう？(笑)」
nb「えー、……それは追々、ね」
苦虫を噛んだみたいな顔をする翔太にみんなが笑いを溢す。
密かに阿部ちゃんの表情が堅くなったのを、私は見逃してないけどね！(笑)
とにかく、この日を境に恐怖心はすっかり無くなって、
むしろ今では、ちょっとした失敗くらいならドンと来い、ってくらいには強靱な心を手に入れました(笑)
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おれんじ(プロフ) - サエさん» リクエストありがとうございます！大変お待たせ致しました！お待たせしすぎたのかもしれません(汗) 移行先で書かせていただきました！またのリクエストお待ちしております(^^) (2020年2月22日 10時) (
レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - mさん» はじめまして。返信遅くなってしまってすみません。嬉しいコメントありがとうございます！お、共感してくれる方がいた！嬉しい(笑) ぜひ、また読みに来てください(^^) (2020年2月14日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
m - こんにちは、はじめまして。作者さんのお話、とても好きで一気に見てしまいました笑 私もeighterで他グループ漁ってしまう人なので、作者さんのお気持ちが痛いくらいにわかりすぎて、怖いです笑 これからも楽しみにしています！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: d767caa866 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - おれんじさん» Thank You♪、腕時計を買った夢主ちゃんの話をお願いします♪ (2020年2月8日 22時) (携帯から) (レス) id: d9f9fed193 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - おれんじさん» とても最高でした！このお話大好きですので、またリクエストさせていただきたいです！これからもずっと応援しています。 (2020年2月6日 11時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年1月18日 12時
