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「結城Aさんの控え室はこちらです。では、」
突然不機嫌になったスタッフは、撮影場所から程近い、
恐らく今日の撮影の拠点として使用している建物まで俺らを案内すると、そそくさと戻っていった。
入り口に居た人に、Aが戻ったか聞けば、
＊「結城さんですか？1時間ほど前に撮影を終えられて、控え室も施錠してありますが……」
nb「っ…！」
mg「翔太くん！？、すみませんありがとうございますっ」
背中で目黒の慌てている声を聞きながら、俺は今さっき別れた女を追いかけるべく走り出した。
傘はもう、手に握ってるだけで意味は為してない。
すぐに見つけた女の肩を掴んで力任せに振り向かせる。
傘が手元を離れようとそんなものは気にしない。
nb「Aをどうした！」
「っ……はい？」
nb「お前だろ、Aは何処にいるっ？」
「どこって、控え室に……」
mg「ちょっと翔太くん落ち着いて！」
追いついた目黒に止められるまで、俺は女の肩を揺さぶってたみたいだ。
水を吸ってすっかり重くなった服にもようやく気付いた。
目黒は落ちた傘を拾って、俺と女に手渡す。
「すみません…、今、渡辺さんが変な言いがかりを…」
nb「言いがかりじゃっ、」
mg「翔太くん。……貴方、撮影中はうちの結城に付いてくれているらしいですね。監督さんからお聞きしました」
「え、えぇ、」
mg「貴方なら結城の居場所を知っていると翔太くんが聞くのも当然だとは思います。まあ、手荒ですけど」
nb「っ…すみません、」
目黒が淡々と女に迫っているのをボーッと見ているうちに、頭も随分と冷めてきた。
だから、目黒にチラリと見られて素直に頭を下げられた。
俺が頭を下げたことで、目黒の落ち着きも形を潜めて、声には凄みが増した。
……怒ってるな。
mg「付き人の貴方がどうして、Aがいま何処にいるのかを把握していないんですか？」
「えっ…、」
mg「控え室はもう施錠されているそうです。入り口の彼がいうには、建物を出た後、貴方と彼女が一緒にいたそうです。……それでも知りませんか？」
こいつ、バカだけど頭の回転は早いのか？
それに、声のトーンは相変わらず淡々としているのに、有無を言わさない強さと圧がある。
女も圧倒されたようで、ごめんなさい！と頭を下げた。
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真樹(プロフ) - リクエストなのですが、YouTubeのクリスマスケーキどれが好き？を描いて欲しいのですが、よろしくお願いします。 (2020年1月11日 13時) (
レス) id: 53d7f5d75e (このIDを非表示/違反報告)
古川凜(プロフ) - 面白かったです！更新待ってます！！ (2020年1月9日 16時) (レス) id: b19dedfd96 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - おれんじさん» Thank You♪、逆上せた時の夢主ちゃんの話をお願いします♪ (2020年1月9日 15時) (携帯から) (レス) id: d9f9fed193 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - chieさん» コメントありがとうございます！リクエスト承りました。早速書いてみますので、少々お待ちください(^ ^) (2020年1月9日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - リクエストなのですが、主人公がアクロバットで失敗して、トラウマになってしまい、隠れて克服しようとしているところにメンバーが来て一緒に克服していくみたいなお話を書いていただきたいです。よろしくお願いします！ (2020年1月7日 1時) (レス) id: ed7990b11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2019年12月13日 21時
