この闇を照らす光の向こうに

４日目〈捜索〉 ページ35

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病院を出て１日。

昨日のうちに戻るというお医者さんとの約束を破って、俺は阿部ちゃんと涼太を探し続けてた。





sk「っ...どこだよ、」





頭は痛いし、気持ち悪いし、身体が思うように動かない。


それでも足を止めるわけにはいかなかった。
何か嫌な予感がするんだもん...




さくま阿部ちゃん、大丈夫?


さくま 涼太、どこにいるの




ダメ元でさっきメッセージを送った。


これで返事が来ればいいのに。
調子が悪くて寝てたとか、そんな理由でいいから。


ーー頼むから無事でいて...！




そんな願いも虚しく、連絡もなく手掛かりもないまま、体力だけが削られていった。


目に入った公園で木陰のベンチに倒れ込む。


平日の昼間じゃ誰もいなくていいな...





ーーﾋﾟﾛﾝｯ


sk「！！」





ポケットから鳴り響いた通知に、飛び起きて画面を開く。





sk「......ふっか、」





でも、期待した人からでは無くて。

焦りと苛立ちから突き放してしまったメンバーに対して、またも落胆するとは思っていなかった。



それでも。
もしかしたら見つかったのかもしれない。


そんな淡い期待を込めてメールを開く。




ふっかマネージャーから事情は聞いた。話がしたい。

ふっか病院帰ってないみたいだけど、どこ?




ショックで落としそうになるスマホを握りしめて、病院へ戻る旨を伝えた。


正直、体がもう限界だった。


このまま探し続けても俺が使い物にならなくなるだけだ...




ふっか照が迎えにいくって。今どこ。




ふっかからの有難い連絡に、現在地を示した地図アプリの情報を添付する。



ぶっちゃけ、今自分が何処いるかわからないし。

住所を探す気にすらならなかったから。



画面を閉じたスマホを傍へ雑に置いて、頭痛を誤魔化すように項垂れてはこめかみに拳を押し当てた。


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