この闇を照らす光の向こうに

３日目〈後悔〉 ページ29

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佐久間の入院する病院を出た後、その場で解散ということにはなったんだけど、


俺と照は一緒に近くの店に入って話をすることにした。





iw「ふっかはさ、どう思う？」


fk「......確かに、真面目な2人にしてはおかしいな、とは...思う」


iw「、だよな」





佐久間に責められて、だいぶ冷静になった。


余裕がなかったなりに記憶を掘り起こせば、2人の言動は確かにらしくないことばかり。

...な気がする。





iw「舘さんって、いつもめっちゃ現場入り早いじゃん」


fk「阿部も朝が弱いわけじゃないしな」


iw「その2人が連絡も無しに遅刻してる時点でまずおかしいって気付くべきだったんだよな...」





次々と頭に浮かぶ違和感に、今更だけど、焦り始めてる自分がいた。


何か手がかりはないのか。

あの時のことを知ってる誰か、とか...





iw「......メール、」


fk「え？」

iw「佐久間が言ってたろ。メールは？って」


fk「でもあの日のメールって、新人くんからの『15分後くらいで着く』っていうメールだけじゃ...」





打ち合わせ中だったし、2人が来るってことが分かればいいやって返信もせずに電源を切ったっけ。


近くにあっても気になるだけだからって、

荷物の方に置いた記憶がある。





iw「っ、違うよ！あの時、確かもう一件メール来てた。送信ミスだと思って無視しちゃったけど...」





そう言って慌ててメールボックスを開く照。


おそらくメールを開いた照は、明らかに動揺した表情で、画面をこちらに向けてきた。





fk「......まじか」


iw「メールなんて最近使ってないから、改めて確認したりとかしてなかったんだ...」





“ 2人の話を聞いてあげてください。”

新人くん越しの2人のSOSを、俺らは揃って無視をした。



無視した挙句、何をしたーー？





iw「...っ...探そう、探さなきゃ、」


fk「とりあえず、新人くんに話を聞かなきゃだな、」





店を出ながら、俺は新人くんに電話をかけた。


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