この闇を照らす光の向こうに

４日目〈回心〉 ページ49

.




ふっかと照が、阿部ちゃんたちを迎えに行って、1人残った俺は疲労ですぐに寝ちゃってたらしい。


目が覚めると1時間くらい経ってて、

でも、まだふっかたちは帰ってきてなかった。



ーー代わりに、





nb「ん、起きた？」


sk「しょうた...」





翔太と、目黒と康二もいた。ラウールは学校に行ったらしい。


俺が目を覚ましたと気付くと、
3人は俺のベッド周りに集まってきた。


そして、揃って頭を下げる。





nb「、ごめん。俺、全然分かってなかった」


kj「ごめん佐久間くん！俺も、！」

mg「佐久間くんの話、聞いてあげられなくてごめん」





......何なんだよ、みんなして。





sk「......違うだろ」


kj「ん？」


sk「何で俺に謝んだよ。俺じゃねえだろ。阿部ちゃんや涼太に謝れよ。俺はいいんだよっ、」





昨日と同じように、康二が興奮する俺の肩を抑えて落ち着かせてくれる。

その顔は今にも泣きそうで。


また「ごめん...」と消えそうな声で呟いた。





nb「メール。昨日、お前が言ってたのってこれだろ」


sk「......あぁ」





翔太が見せてきた画面には、

新人マネージャーからの、【話を聞いてあげてください】というメッセージ。


阿部ちゃんと涼太の、SOS。





nb「昨日、おれ突き飛ばしたんだ。涼太のこと」


sk「は？」


nb「いやっ、ムカついて、ちょっと...軽く押しただけっ、...のつもりだったんだけど...」





そりゃ、あんな怪我してたらね。今にも倒れそうな状態で踏ん張ってたんだもん。

ちょっとの衝撃で倒れるもの無理はない。





nb「涼太の肩、熱かった...昨日はイラついて気にする余裕もなかったんだけど...」


kj「あの、舘さまと阿部くんどこに居るんですか、」

mg「結局、昨日から連絡取れてなくて。佐久間くん何か知りません？」





会わせても大丈夫なのだろうか...
そんな不安が過ぎって言葉に詰まってしまう。


だけど、嘘をつくこともできなくて。


こちらに向かっていることを伝えてしまった。



.

作者です→←４日目〈変様〉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す