妹な日... ×ru ページ11
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僕は16歳の現役高校生。
だからSnowManのみんなは、第二のパパママであり、お兄ちゃんであり、お姉ちゃんでもある。
全力で甘やかしてくれる今の環境に不満はひとつもないけれど、でも、
でも、俺だって頼りにされたい...
末っ子でしかも未成年の僕には、みんなに勝る何かがあるわけでも頼られる器や経験があるわけでもない。
それは分かってる。分かってるけどぉ...
『ラウー。ちょっと来てー』
ru「はーい?」
Aちゃんに呼ばれて駆け寄ると、ん!と両手を広げられて困惑する。
今日のAちゃんは体の調子が悪くて、頻繁にレッスンを抜けては部屋の隅で横になってる。
だから今も床に座ってる状態で...?
『移動したいんだけど、全身だる重〜だから運んでくれない?(笑)』
ru「え、俺でいいの?」
『ラウちゃんがいいの』
もう一度ん!と伸ばされた手を取り、背を向けて首元に誘導すると、
両手がキュッと結ばれて背中に温もりを感じる。
ゆっくりと立ち上がれば「わー!高ーい!」と喜んだ。
『よし、行けラウール号!目指すは化け物ふっかさん!』
fk「化け物言うなぁ!(笑)」
『嘘嘘(笑) でもふっかのとこまでよろしく〜』
ru「はーい(笑)」
部屋の反対側の隅にいるふっかさん。
そばにはAちゃんのリュックが置いてある。
ふっかさんは勝手にそのリュックを漁ると、小さなポーチを手に取って「これ?」と見せてきた。
『それ!さすが。やっぱ化け物だから特殊能力でも持ってるの?』
fk「だぁから!」
『あはは(笑)』
ちょっと辛辣なイジリを繰り広げながらも、無事ラウール号はふっかさんの元へ到着した。
身体に響かないように慎重に降ろすとAちゃんは、
ふっかさんがポーチから出した薬を飲んで、そのまま傍にあったソファで横になった。
『ラウール、ありがとね』
ru「いーえ!僕でよかったらいつでも!」
『頼りにしてます』
ru「! えへへ、」
お姉ちゃんに褒められたみたいで照れて舞い上がる俺を、ふっかさんが優しく見守る。
やっぱり僕は末っ子で、甘やかされる立場にいるけど。
こんな風に、少しずつでも、みんなから頼ってもらえる機会が増えていきますように。
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あんな(プロフ) - 毎話楽しく読ませて頂いてます!!アノネーストーリー分かりますよ!!柊真くん今でも大好きなのでお話で読めて嬉しかったです! (2019年12月5日 21時) (レス) id: 4952c57afa (このIDを非表示/違反報告)
黒雪 冬華(プロフ) - デビュー曲のお話もありがとうございます!すごく素敵でした!SixTONESとの差別化?というか色の違いを出すならジャニーズ感を出してくるだろうと思ってたので、お二人で嬉しかったです(●´▽`●) (2019年11月27日 23時) (レス) id: 4eb5adcd65 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - 美紀さん» こちらこそリクエストありがとうございました。またぜひ、リクエストお待ちしております。 (2019年11月21日 11時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - りっかさん» コメントありがとうございます!関西担の方にも楽しんでいただけてることをうれしく思います!また読みにきてください。あわよくば、リクエストもお待ちしてます(笑) (2019年11月21日 11時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - 弥生さん» リクエストありがとうございました!お待たせして申し訳ないです(汗) ぜひぜひ!むしろたくさんリクエストいただけると嬉しいです!(笑) 今後ともよろしくお願いします! (2019年11月21日 10時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おれんじ | 作成日時:2019年10月31日 16時