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お店の片付けを終えてお店へと帰る。
泣き疲れて眠ってしまったこうじを和室に敷いた布団に寝かせると、たつや、らう、れん、だいすけが駆け寄ってきた。
『起こしちゃダメだよ？』
ru「はぁーい！」
『うん、じゃあよろしくね』
モゾモゾと布団に潜り込むれんとらうに、それをニコニコと見つめるたつやとだいすけ。
少しだけ隙間を残して襖を閉め、キッチンへと向かった。
『……あれ、りょうた？』
ガサゴソと音がすると思えば、冷蔵庫で唯一中を覗ける野菜室を開き、物色しているりょうたがいた。
私の声にピクンと尻尾が反応したかと思えば、背伸びして中を覗き込んでいた顔がおずおずと上がってくる。
その手には、青々としたピーマンが握られていた。
『何か作りたいものあった？』
涼「こうじ、げんきなかったから…」
『こうじ…ぴーまん…、あ！青椒肉絲？』
涼「ん！」
音符が浮かびそうなほどニッと笑ったりょうたは。足場に飛び乗り包丁とまな板を準備し始める。
私は他の食材を集めるために冷蔵庫へと向き直った。
――……
夕食を作り終え、お皿に盛り付けていると、匂いに誘われたこどもたちが集まってお手伝いしに来てくれる。
騒がしさに気付いたのか、末っ子3人衆も和室から登場。
蓮「んあ、こーじのすきなやつ」
康「っえ…」
『んふふ、りょうたがね、これ作ろうって言ってくれたんだよ』
バッと勢いよくこうじに見られたりょうたは、恥ずかしそうに目を逸らす。
でも、堪えきれずに駆け出したこうじをしっかりと受け止めた。
康「いっただきまぁーす！」
ちょびっと元気を取り戻したこうじは美味しそうに青椒肉絲を食べ、そのあまりの食べっぷりに、しょうたが自分のお皿を差し出す。
……たぶん、苦手なピーマンを減らそうとしてるだけ。
でも今日はこうじが嬉しそうにしてるから、私もりょうたも魂胆には気付きつつも知らんぷりをした。
……今日だけね。
康「ごちそーさまでした！」
『はーい、お粗末様でした。お風呂沸いてるから順番に入っちゃってね』
照「こーじ、いっしょにはいろ」
ええの！？というこうじの声に、みんなが頷く。
みんなに散々甘やかされたこうじはすっかり元気になって、翌日お迎えに来た室さんに嬉しそうに報告していた。
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月10日 15時) (
レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、楽しみにしています！！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年9月18日 15時
