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室さんが帰った後、すっかり撃沈して動けない私の周りを、こどもたちがあれよこれよと動き回ってくれている。
自分たちが食べたご飯の食器を洗う音がする。多分しょうた。
騒ぎながらお風呂を洗う音がする。あの声はだいすけとひかるだ。
すぐそばの床ではりょうたがれんとらうに服の畳み方を教えてる。
そして私に声をかけにきたのは、りょうへいとたつやだった。
亮「Aちゃん、おきて、」
辰「おかゆ、りょーたがつくってくれたの」
『ん…食べる……』
もぞもぞと体を起こすと、できた隙間にたつやが潜り込んできて、横から上半身を支えてくれる。
たつやと反対側にきたりょうへいは、お粥を掬って冷ましはじめた。
亮「ふぅー…ふぅー…、はい」
『えー…自分で食べれるよー…？』
亮「だめ。」
ん！と差し出されたれんげを渋々咥える。
ふわっといつもの美味しさが口の中に広がって、より気が抜けた。
それからりょうへいに促されるようにお茶碗一杯を食べ切って。
2人と入れ替わるようにソファに飛び乗ってきたのは、しょうたとらうだった。
『ん⁉』
nb「らう。」
ﾗｳ「はぁーい！」
『うお…っ冷た…びっくりしたぁ……』
無言でガッと前髪を上げられたかと思えば、ニコニコのらうちゃんがフィルムを剥がした冷えピタを貼ってくる。
少しズレたそれを丁寧な手つきで直してくれたのは、りょうただった。
涼「しょーたはらんぼーすぎるんだよ」
翔「いだだっ…りょーた！いたい！ごめんって！」
しょうたの耳を掴んでソファから引きずり下ろしたりょうたは、そのまま「女の子と病人には優しくしないとだめ」というような内容でお説教を始めた。
……仲が良いねぇ。
蓮「……Aちゃ、」
『ん…れん？』
蓮「おくすり。りょーちゃんが、もっていってあげてって」
『おー…ありがとう…』
れんが届けてくれた薬を飲んで、ひかるとれんの支えで寝室へ。
それから2日間、こんなの初めてってくらいほとんどを寝て過ごし、3日目には何とか復活しました……
寝込んでいる間会えてなかったこうじには泣かれたけど…(笑)
看病とか色々してくれる様子を見て、こどもたちの成長を感じられたのでお姉ちゃんは嬉しいです。
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月10日 15時) (
レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、楽しみにしています！！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年9月18日 15時
