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あの後、今にも泣きそうなこどもたちに囲まれながらさらに30分くらい休憩して、ようやくお家に帰ってこれた。
家事はもちろん、着替える元気すらなく。
リビングのソファに倒れ込むなり再び目蓋が重くなる。
康「Aちゃ！ねたらあかん！」
『っ…こぉーじ…？』
康「げんきないときは、ちゃんとべっどでねなあかん！」
『そ、だね…っ』
ズルズルと重い体を引きずるようにして、寝室へ向かう。
こうじとれんとらうは、私が倒れないように一緒に歩いてくれた。
ぽふっとベッドに倒れ込むと、
靴下が引っこ抜かれ、布団が身体の下から引き抜かれる感覚が。ゴロンと誰かが転がる音と共に身体の下から布団がなくなった。
ﾗｳ「せぇーの！」
『ん……あつい、』
ばさっと宙を舞った掛け布団が仰向けに寝返りをうった私の全身を覆ってくる。
顔まで覆われて暑くなった私は、怠重い腕で顔を出した。
腕一本動かすだけでこの疲労感……
『……これはだめだぁ…』
こどもたちには申し訳ないけど、家のこと何にもできてないけど、とりあえず今は寝かせて――……
『……んぁ、…なんじ、』
次に目が覚めた時には、窓の外が真っ暗だった。
あれ、昼過ぎにはこっちに戻ってきてたんじゃ……
寝過ぎた。完全に。
『……結局薬も飲んでないし』
風邪か疲労か貧血か寝過ぎか、とにかく重い身体を動かして寝室を抜け出すと、リビングが何やら騒がしかった。
こどもたちが色々とやってくれてんのかなー…くらいの気持ちで扉を開くと、予想外の人の存在に動きが止まる。
……もうそんな時間だったのか。
室「おはようAさん……って、こら！それは危ないから触ったらあかん！」
『室さん…』
室「康二の迎えに来たらお店閉まってるし、インターフォン鳴らしたらたつやくんが出るし、様子見に行ったら顔色真っ青で寝てるし…さすがに放って帰れんかったんで、残っちゃいました」
勝手にすみません、なんて頭をかく室さんは台所にいて、その近くにはりょうたとこうじとしょうたの厨房組が。
『ありがとうございます…』
室「いえ、これ作ったら帰りますんで、休んでてください」
そのお言葉に甘えることにして、ソファで手招きするりょうへいの隣に行こうとして振り返る。
りょうたは包丁使えますよ。と伝えると、「へ？あ、そうか！そうやんな！ごめんなっ」と大慌ての室さんに、私もこどもたちも思わず笑ってしまった。
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月10日 15時) (
レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、楽しみにしています！！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年9月18日 15時
