興味津々(マシュマロ) ページ15
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『……近い。』
ある朝、ご飯を食べているみんなを横目にリビングでメイクをしていると、食べ終えた子が続々と集まってきた。
いつもやってることなのに、急に興味が湧いたみたいで。
ファンデーションを塗るために閉じていた目を開くと、らうやしょうた、だいすけの顔がドアップで視界に入ってくる。
ラウ「くりーむ!」
『うん、そうだね。…ちょっとごめんね、』
らうの身体の下に手を伸ばし、手探りで次の物を取る。
大「えんぴつ!」
『違うよ〜。……ねー、鏡見えないー』
大「おかおにおえかき⁉」
『んーそうかもねー…、…よし、次』
カチャカチャと指先の感触で探る。
絶対ポーチぐちゃぐちゃだよ、やだなぁ……
翔「これしってる!」
『おーすごいすごい……ん、おっけ』
翔「ぴんくになった…」
リップに感動しているしょうたを膝の上から下ろして、メイクポーチに手を伸ばすと、横から誰かの手が伸びてくる。
そして、ある物を掴むと、ずいっと差し出された。
『ん?』
涼「これつかってないよ」
『え、そうじゃん。ありがとね』
りょうたが差し出したのはチークだった。
興味なさそうなフリして、実はこっち気にしてたんだね(笑)
薄くチークを塗って、今度こそポーチを片付ける。
洗面所にポーチを片付けて戻ると、次にジッと顔を見上げてきたのはりょうへいだった。
『……なんか変?』
亮「Aちゃんって、うすいよね」
『えっ、何が?メイク?』
亮「うん。おんなのこはみんな、かおかわるんでしょ」
『それは偏見がすぎる(笑)』
テレビか何かでメイク特集でも見たのかな?
確かに、変身メイクって言われるくらい変わる人もいるけどさ。
料理するからね、お仕事中は最低限にしないと。
『みんな今日はメイクに興味津々だね。今度お休みの日にいっぱいお話ししようか』
ラウ「したいしたい!」
ぴょんぴょん跳ねるらうるを抱き上げて、お店に移動した。
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです!これからも更新頑張ってください! (2020年10月10日 15時) (レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています!更新、楽しみにしています!! (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おれんじ | 作成日時:2020年9月18日 15時