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レジにいるりょうへいのもとへ走って行ったたつやを見送って正面に向き直ると、三宅さんがニコニコと2人を見ていた。
健「岡田から聞いてたけど、本当にいい子たちですね」
『ありがとうございます。あんな見た目でも、私の大好きなお兄ちゃんたちなので、そう言っていただけて嬉しいです』
健「そっか。……あ、注文いい？」
『はい！』
三宅さんと岡田さんの注文を聞いて、2人で話すりょうへいとたつやの元へと声をかけに行く。
『厨房行ってくるから、ホール任せるね？』
辰「わかったぁ」
亮「Aちゃん、あのね、だいすけがね、みやけさんのことすきっていってたの」
『そうなの？ちゃんとお話ししないと騒いじゃいかもだね…』
厨房へ行くと、事務デスクのところで黙々とチョコケーキに向き合うひかるの隣、だいすけがソワソワと落ち着きなく動いていた。
そして私に気付くと、ぴょんと椅子から飛び降りてくる。
大「ねえ、あのね、こえがね、にてるの！」
『あー…』
大「てれびでね、くるくるしててね、カッコよかったの！ねえねえ、けんくんいるの？」
すっかりテンション上がっているだいすけを抱き上げて「しーっ」と人差し指を口元に持っていくと、
ハッとして八の字眉になる。
ワンちゃんの遺伝子が入ってると聴覚とかも良くなるのかな。あんまり気にしたことないけど…
多分、だいすけの耳には三宅さんの声が聞こえていたんだろう。
怒ってないよ、と頭を撫でて地面に下ろした。
『だいすけもひかるも。少しだけお話があるの。だけど今からお料理するから、ちょっと待てる？』
大「うんっ」
照「けーきたべてる」
『うん、ありがとう』
空っぽになってた2人のコップにジュースを注いで、私は調理に取り掛かった。
先にサラダを盛り付けスープをよそい、それを食べてもらっている間にメインのパスタを仕上げる。
まさか有名人に提供するとは思ってないから、ちょっと緊張…
『お待たせしました』
健「おーうまそう。いただきます」
『そんな大層な料理ではないんですけど…』
岡「そんなことない。自信持ってくださいって」
『はい…(笑) あっ、ちょっと奥行っても大丈夫ですか？少しやることがあって』
そう聞けば、どうぞ？と快諾してくれたお2人。
三宅さんは少し意地悪そうな顔をして、「俺のこと匿ってくれるの？」と意味深なことを言ってきた。
……さっきの聞かれちゃってたのか…(汗)
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月10日 15時) (
レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、楽しみにしています！！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年9月18日 15時
