過去のお話 ページ1
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亀梨さんと出会った日の夜。
さすがに疲れたみたいで先に部屋に戻ったりょうたと、それについていったしょうた。時間経ってから様子を見に行けば、2人でくっついてスヤスヤ眠れていた。
亮「ねぇーAちゃん、」
『うん？どうしたの、りょうへい』
亮「しょーたとりょーた、だいじょーぶ？」
リビングに戻ると、りょうへいが心配そうな顔で見上げてきた。
この家に2人を連れてきたりょうへいは、いつも2人のことを気にかけてくれている。同じようにたつやは、ひかるとだいすけを見守ってくれているんだ。
『今はぐっすり眠れてるみたいだったよ』
亮「そっか…」
『心配だね。過呼吸起こしたの、久しぶりだもんね』
亮「うん…」
りょうへいが2人を連れてきた最初の頃は、こどもたちはまだしも、私はめちゃめちゃ警戒されてて。隣に近づこうものなら、しょうたは全力で威嚇するし、りょうたはガチガチに緊張してた。
今思えば今日のしょうた、あの頃みたいだったな……
―――
――
―
亮「……Aちゃん、」
『おかえり、りょうへい。……どうかした？』
亮「あのね、……ちょっときて、」
不安そうな表情で裏口の方に腕を引かれて、ものすごくデジャヴ。1ヶ月くらい前、たつやも同じ事をしたんだよね。
亮「……あれ？…おーい、」
裏口を出て、キョロキョロと辺りを見渡すりょうへいは誰かを探しているみたい。しばらく声を掛けていると、カタン…と下水の金網の鳴る音が。
亮「居た！」
『……あ、』
亮「どうしたの？でておいでよ、」
非常階段の下、薄暗く影になっているところで小さく縮こまっているのは……半獣の子？
やっぱり。デジャヴは間違いじゃなかった。
『……すごい警戒されてるね、』
亮「さっきまではだいじょーぶだったのに、」
『もしかして私かな。お店にいるから、りょうへい連れてこれる？』
亮「ん、がんばる」
りょうへいをこの場に残し、1人お店に戻る。
何事かと気に掛けてくれるお客さんやこどもたちには「何でもないよ」と対応して、普段通りを装った。
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月10日 15時) (
レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、楽しみにしています！！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年9月18日 15時
