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東京に戻ってきて、稽古が再開して何日か経って。
思っていたよりも体力の低下を感じた。
演出が変わったり、反省点も出てきたり、京都は京都で最高のものを提供したと思ってるけど、それ以上のものを目指してる。
でもだからこそ、余計に身体が追いついていかない。
「キリがいいから今日はここで終わりで。各自、今日の修正点を忘れないように！」
そんな号令でみんながバラバラと帰り支度をする。
でも私は支度をするフリをしながら、頭の中ではこの後の予定を立て始めていた。
今日の修正点を一つずつ思い出し、何をしようか考える。
……あ、今日はコソ練します。
メンバーには内緒です。コソ練なんで。
kj「しろちゃーん！ご飯行こうやぁー！」
『えー今日は疲れたから帰りたいねんけどー』
kj「あらーそれはあかんなぁ。また誘うわ〜」
『ふっかにでも奢ってもらいな(笑)』
fk「ちょっと！？ なに勝手なこと言ってんの！？」
そんなおふざけを交わしながらみんなを見送る。
「帰らないの？」なんて問いには、
「休憩中〜」と言って誤魔化して。
全員が居なくなった所で、サポーターを外した。
『っ…たぁ、…あかんなぁ、』
サポーターによる支えがなくなった途端、右足の重心が外側…小指側に傾いて、足をつく度にズキズキと痛みが走る。
ある程度はこの痛みに慣れてるけど、何事もなく魅せれるかと聞かれたら、まだまだ厳しい。
この状態でどこまでやれるのか、まずは限界が知りたかった。
『とりあえず…オープニングからモノクロまでかな、』
スピーカーにスマホを繋いで、音楽を流す。
ひらりと桜、組曲、モノクロ…と一気に踊り通すことに。
モノクロも一人で出来ないわけじゃないんだよ、意外とね。
……で、通してみたわけだけど。
『ｯﾊ…ゔぅ…ｯ、ﾊｱ…ｯ痛った…っ、ﾊｱｯ…ﾊｱｯ…やば…ﾊｱ…ｯ…ﾊｯ…』
案の定、痛すぎて撃沈。
息は上がるわ、足に力は入らんわ、で床とお友達に。
思っていたよりもずっと悪い状況に内心かなり焦ってる。
みんなで通すようになるまでには、どうにかしないと。
京都は乗り切れたんだ。
ちゃんと鍛えればまた出来るようになるはずなんだ。
――メンバーには一年越しに怒られたけど。
これがなければ乗り越えられなかったとも思うから。
今では良き思い出話ですよ。……私からすればね(笑)
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り(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく作品を読ませていただいています！おれんじさんの「当たり前を褒められるようになりたい」って言葉とても響きました。私は自己肯定感が低いのでとてもその言葉に救われました！頑張りたいと思います色々！ (2020年9月1日 0時) (
レス) id: 064656c818 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - JUSTerさん» コメントありがとうございます！一番だなんて恐れ多いですが…嬉しいです(o^^o) これからもご愛読よろしくお願いします！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - 美紀さん» お返事遅れてしまってすみません。いつもコメントありがとうございます。美紀さんも、おからだに気をつけてお過ごしください(^^) (2020年8月9日 20時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
JUSTer(プロフ) - 紅一点ものの中でこのお話が一番好きです！！！次楽しみにしてます！頑張ってください〜〜！(*´`*) (2020年8月8日 17時) (レス) id: a497860194 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年7月30日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月30日 19時
