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ダンッ、という結城の着地と共に曲が終わる。
膝立ちの状態で閉じた扇子を構え、前方を見据える姿はなんというか…
カッコ良いじゃ足りないくらいで。
年下の、しかも女に、初めて抱いた感情だった。
『っ、…ｯﾌｩ…』
fk「っすげー！やっぱすげーよA！！」
ab「うんっ、すっごい綺麗だった！」
立ち上がって全身から力を抜いた結城には、踊っている時の覇気はない。
興奮冷めやらぬままのふっかと阿部ちゃんに詰め寄られてアタフタと慌てる顔は、
もう年相応の “女の子” だった。
滝「佐久間、どうだった？」
sk「凄かった、です…」
滝「Aに言うこと、あるんじゃない？」
滝沢くんの声に、阿部ちゃんとふっかが結城を前に押し出した。
俺は目を合わせるのが怖くて、とにかく頭を下げた。
sk「……結城、ごめん俺っ、お前のこと見くびってた。知りもしないで勝手に嫌って、避けて、ほんと…ごめんっ！」
ab「佐久間…」
fk「ほらA。いつも言ってること言ってあげな？」
『えぇ…』
足元の影で結城が近づいてきたことがわかる。
俺は頭をあげて、でも、顔は上げられなかった。
何を言われるのか、どんな顔をしてるのか。
こわかった。
『私、その…佐久間くんの踊りが好き、です』
sk「へっ…？」
『だから、…だからずっと、話したいと思ってました』
思わぬ言葉に、間抜けな声が出て、思わず顔を上げてしまった。
ようやく合わせた目はすごく綺麗で、
不覚にもドキッとした。
ab「ふふ、佐久間固まってる(笑)」
fk「おーい、帰ってこーい」
sk「…っ、ありがと。俺も、お前の踊り、好き」
『……えへへ、』
この日を境に俺は、少しずつだけど、苦手意識が無くなっていった。
あいつは俺の踊りが好きでよく見るし、
俺もあいつの踊りが好きでよく見るし、
自然と目が合う回数も増えたりもした。
仲が良いとか悪いとかじゃない。
俺の中で結城Aは、お互いプロのパフォーマーとして認め合える存在になったんだ。
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作者です。
雪解け佐久間編。
仕事や仲間に強い想いがあるからこそ、異端を受け入れられなかった佐久間くんのお話でした。
踊りの描写って難しい...
次回はなべさん。
...の予定です。(書いてない)
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ぐぐっと(プロフ) - お話楽しませていただいてます！！もしかして、eighterさんだったりもしますか、、？嫌がらせをやり返すお話が、Jr.時代の錦戸亮くんと渋谷すばるくんの実際にあったお話とよく似ていたので、、笑 違っていたらごめんなさいm(_ _)m私がeighterでもあるのでつい、笑 (2021年10月7日 15時) (
レス) id: 31493b2048 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さくらさん» お待たせしました、雪解け編ついに完結です！楽しんでいただけましたでしょうか？今後もご愛読していただけると嬉しいです！(´∀｀*) (2019年9月29日 21時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 嬉しすぎます！！ありがとうございます！！雪解け編楽しみにしております（＾ν＾） (2019年9月26日 13時) (レス) id: 158c95fdd7 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - サエさん» リクエストありがとうございます！よろしければもう少し詳しく描写を頂けると嬉しいです(>_<) (2019年9月25日 21時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - リクエストします！、怪人二十面相に憧れがある時の夢主ちゃんの話が見たいです♪ (2019年9月25日 20時) (携帯から) (レス) id: d9f9fed193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2019年9月22日 18時
