EP.13-2 ページ43
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ホールには真都とLONE、そして遅れて降りてきたGHANAの3人しかいなかった。TENDERとDOGはわかるとして、後のメンバーは何処に言っているのか。……部屋か、外か。
紫「はい、真都。しばらく冷やしときな」
白「……ありがとう」
……気まずい。
聞いてはいけないもの、見てはいけないものだった気がして、だけど忘れるには衝撃的すぎて、頭の中が混乱している。でもそれを口に出すことすら憚られる。
紫「……ごめんな、怖がらせて」
白「……ううん、……前に、ふっかさんが話してくれたから、」
紫「ん？ …あぁ、俺たちは家族に恵まれてないって話はしたか」
コクンと頷いた真都は恐る恐ると言った様子で、「ああいうこと良くあるの…？」とLONEに問い掛けた。
紫「良く…、はないな。でも、TENDERが昔の記憶に溺れそうな時はいつもDOGがああやって止めてる。……あいつ曰く、あれが一番手っ取り早いんだと」
白「でもっ…その…、下手したら死んじゃう…」
黄「死なないように手加減はしてるよ」
白「そんなことっ…」
紫「出来るんだよ。俺らなら」
食い気味に返ってきた言葉からは隠しきれない冷たさや棘を感じて真都は押し黙る。自分が勘付いていることに気付いて、もう正体を隠す気もないんじゃないか。そんなことを考えた。
――ならば、自分も遠慮しなくていいのではないか。
白「……ふっかさん、……ううん。LONEさんは、誰？……みんなは、誰なの？」
紫「………」
黄「……LONE。」
自らを呼ぶ声にGHANAと視線を交えたLONEは、深く息を吐いて歩みを進め、バーカウンターに手を伸ばす。そしてゆっくりと振り返り、真都を正面から見据えた。
紫「俺たちは、……こういう人」
白「っ、！」
ヒュンッと空気が裂ける音を初めて聞いた。気付いた時にはLONEが自分の背後に回っていて、首筋にはヒヤリとした感覚が。
息を飲み、全身を硬直させる真都を見て笑いをこぼすと、LONEはいつもの様なのんびりとした動作で身体を離した。その手に握られていたのは、鉄製のマドラーだった。
――TENDERが愛用している物だ。
紫「安心して。真都は倒すんじゃなくて守る対象だから」
白「守る…対象…？」
紫「そ。真都を悪い奴らから守るように依頼を受けた」
白「誰から…？悪い奴らって…」
紫「依頼主はお母さん。悪い奴らはー…企業秘密かな」
依頼主は母…？
記憶のうちには居ない、ママ――。
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aya(プロフ) - eighterなのでパッチ懐かしくなりました！！世界観とかすごいです！続きも気になります、、 (2020年9月19日 18時) (
レス) id: 21fa8df380 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - (名前)vividさん» 普段おちゃらけてる人が真剣な話をしているところが好きなんです(笑) 今後もパッチさん出てくる、…かも？乞うご期待！ (2020年8月31日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - ここに来てGUMの言葉深いわぁ。元々のパッチのメンバーとの繋がりもまた嬉し（≧∇≦） (2020年8月16日 6時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さっちいさん» ご指摘ありがとうございます！他にも誤字脱字等もあるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでいただければと思います…！(^^;) (2020年8月9日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - コメント失礼します。設定の阿部ちゃんの所、 常にラムネを持ち歩いてお里 となっていますが、 持ち歩いており の間違いだと思います！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月11日 18時
