EP.10-3 ページ33
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必要なものを集め終えた3人は、DOGの要望通り、アイスのコーナーへと向かっていた。真都は依然として、静かに前をいく2人の背中を追いかけている。
青「えーどれにしよ。…わ、チョコの新作だって。GHANA好きそう。…お、これラムネ味あんじゃん」
赤「……真都はどれが好き？選びなよ」
白「え、でも…」
瞳をキラキラとさせて冷凍ケースを覗き込むDOGを横目に、TENDERは真都の隣に並んだ。真都は自分も選んでいいと言われ、心躍りつつも思わず遠慮してしまう。
すると、TENDERはふわりと微笑んで頷いた。
赤「どうせあの様子じゃ、あいつがみんなの分選んじゃうし。あいつ、あれでも結構、優しいやつなんだよ？」
白「知ってます。……まだ、なんとなくですけど、なんか、……いや、」
可愛い、と言おうとしてさすがに自制した。しかしTENDERは楽しげにくつくつ笑っていて、自分が何を言おうとしているのか、全て見透かされている気分になる。
真都にとって彼は、恐れを感じる相手だった。…少しだけ。
赤「ほら、選んできな」
白「TENDERさんは…」
赤「俺は甘いものとかあんまり食べないからさ」
そう言われて1人で冷凍ケースに近く。ぐるりと全体を見渡してあるものを見つけると、真都は迷わずそれを手に取った。
青「うーわ、暑っ…涼太。アイス」
赤「…家まで我慢」
青「何でよ、いいじゃん。俺は今食いたいの」
赤「ほんっとB型。」
青「へっ、言ってろ」
スーパーから出るなりアイスを求めたDOGは、相棒の呆れ声など聞こえていないかのように袋を勝手に漁り、アイスを食べ始める。
赤「…ﾊｧ、…真都も食べる？」
白「え、あ…じゃあ、」
赤「えっと…どれだっけ、」
何種類ものアイスが入った袋から、真都は自分が選んだ、コーヒー味の双子アイスを取り出した。そして、パキンと切り離し、片方をTENDERに手渡す。
赤「……え、」
白「一緒に食べましょ。1人だけ買いもしないなんて寂しいです。俺なんか、居候？みたいなものなのに、申し訳ないし」
赤「……ありがとう」
念願のアイスを手にして足取り軽くなるDOGの背中を眺めながら、2人は並んで同じアイスを咥えた。
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aya(プロフ) - eighterなのでパッチ懐かしくなりました！！世界観とかすごいです！続きも気になります、、 (2020年9月19日 18時) (
レス) id: 21fa8df380 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - (名前)vividさん» 普段おちゃらけてる人が真剣な話をしているところが好きなんです(笑) 今後もパッチさん出てくる、…かも？乞うご期待！ (2020年8月31日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - ここに来てGUMの言葉深いわぁ。元々のパッチのメンバーとの繋がりもまた嬉し（≧∇≦） (2020年8月16日 6時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さっちいさん» ご指摘ありがとうございます！他にも誤字脱字等もあるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでいただければと思います…！(^^;) (2020年8月9日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - コメント失礼します。設定の阿部ちゃんの所、 常にラムネを持ち歩いてお里 となっていますが、 持ち歩いており の間違いだと思います！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月11日 18時
