EP.9-3 ページ30
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店の中がすっかり元通りになる頃には真都の身体の震えも治まり、ホールの方へと姿を見せていた。全員が自分に気を使っているのが分かって、居心地が悪い。
黄「真都、怖がらせてごめんな」
白「いや…それは大丈夫…、…そうじゃなくて、」
黄「動いたら腹減った。TENDER、何か作ってよ」
赤「…俺は召使いじゃないんですけど？」
誤魔化された。すぐに分かった。それでもそれを口に出すことはできなかった。
――仕事に干渉しない。
たかがルール。されどルール。
いつぞやの夜のことを思い出して、今度こそTENDERだけじゃなく、全員を怒らせてしまいそうで、怖かった。
紫「電話してくるわ〜」
緑「GHANA、ちょっと来て」
黄「おう、悪いな」
スマホを片手に外へと出て行ったLONE。ポケットに右手を入れたままRAMUと共に階上へと消えるGHANA。
なにも不思議ではないはずの行動も、今はいちいち気になった。
赤「……真都。夜ご飯なにがいい？」
白「え？」
橙「ずるい！ええなぁ、TEDNERが俺のリクエスト聞いてくれることなんて奇跡やのに！」
青「お前はいつ聞いても青椒肉絲だろ。飽きるんだよ」
橙「なんでDOGがそれを知ってるん⁉」
青「お前とANNIEはどこにいても声が聞こえる」
暗に「うるさい」と言われたMALTはシュンと凹んでカウンターから離れて行った。心配そうに目線だけで追った真都は、ソファで寛ぐCRAYに絡む姿に杞憂だったと溜息を吐く。
白「……唐揚げ、好きなんだよね」
青「へぇ〜、なんか…ガキって感じだな」
赤「DOG。 …分かった。鶏肉…は買い物からか」
白「じゃあ僕もっ…、あ…」
ここから出てはいけない、ということを思い出し、と咄嗟にあげていた手をおずおずと下ろす。TENDERは困ったように笑って彼の頭に手を乗せた。
照れ笑いする真都から面白くなさそうに視線を外したDOGはこちらに近づいてくる人影に気付く。
青「どうしたんだよLONE、変な顔して」
紫「いや普通の顔だよ！…ってそうじゃなくて。真都、外に出たいか？」
白「えっ、まあ…でも、出ていいの？」
戸惑ったのは真都だけではない。しかしLONEはひとつ頷きを返すと、ふわりと微笑んだ。
紫「そろそろ外の空気も吸いたいだろ。その代わり、必ず誰かと一緒に出ること」
赤「…じゃあ、まずは買い出しについて来てもらおうかな」
やったー！と喜びを露わにした真都は早速上着を撮りに階段を駆け上がって行った。
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aya(プロフ) - eighterなのでパッチ懐かしくなりました！！世界観とかすごいです！続きも気になります、、 (2020年9月19日 18時) (
レス) id: 21fa8df380 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - (名前)vividさん» 普段おちゃらけてる人が真剣な話をしているところが好きなんです(笑) 今後もパッチさん出てくる、…かも？乞うご期待！ (2020年8月31日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - ここに来てGUMの言葉深いわぁ。元々のパッチのメンバーとの繋がりもまた嬉し（≧∇≦） (2020年8月16日 6時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さっちいさん» ご指摘ありがとうございます！他にも誤字脱字等もあるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでいただければと思います…！(^^;) (2020年8月9日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - コメント失礼します。設定の阿部ちゃんの所、 常にラムネを持ち歩いてお里 となっていますが、 持ち歩いており の間違いだと思います！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月11日 18時
