EP.7-2 ページ21
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深夜1時。
真都が目を覚ましたのは、夜も更けたそんな時間だった。
喉の渇きにそっと部屋を出る。騒がしさが一切ないことを確認して、階段を忍び足で降り始めた。
白「電気…」
広いホールへと続く扉が階下に見え、その隙間から光が漏れていることに気づいた。まだ、誰か起きているのか。
足音にさらに細心の注意を払って扉に近付いていく。
青「――、……さ、…殺…の？」
緑「いつも…、抵抗…時は、殺す必要はない」
白「え…？」
断片的にしか聞き取れないけれど、何やら物騒な話をしていることはわかった。
――聞き間違いかもしれない。
そう思って話をよく聞こうと息を潜めていると、突然、肩を掴まれて全身が硬直した。
白「っ…！！」
赤「しー…っ、これ以上の深追いは禁止だよ。頭の良い真都なら、ルール覚えてるよね？」
白「…仕事に…干渉しない…」
赤「さすが。水ならすぐに持っていってあげるから、部屋に戻りなさい」
白「…はい、」
仕事というのはCLUBのことではなかったのか。お酒を扱う夜の店だから未成年は関わらないほうがいい、そう説明されていたはずなのに。
もしかして、それだけじゃない？
確信に近い仮説。しかしそれを確かめる術はない。
TENDERが背後に現れた時、音もなければ気配もしなかった。……敵わない。素人ながら、そう確信した。
ガチャ、という小さな音に瞬時に口を噤む。扉の奥から現れた人影に、RAMUとDOGは肩の力を抜いた。そんな2人に、TENDERは溜息を吐いた。
赤「…あのさ、もう少し警戒心持ってくれる？」
緑「えっ、もしかして…」
赤「…疑いは持っただろうね、確実に。…RAMUも気付かないなんて、…残念だな」
緑「……ごめん、」
冷ややかな目を向けられてRAMUは身を縮こませる。
TENDERの言う通りだ。我ながら、詰めが甘い。
青「でもあいつは当事者なんだからいずれは知ることじゃんか。なんでそんなひた隠しにする訳？」
赤「……お前は呑気でいいな」
青「は？」
赤「……いや。DOGはそのままでいてよ」
青「いや、意味わかんねぇし！おい！」
冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを手に取ったTENDERは、噛みつこうとするDOGを軽くいなすと階段を上っていってしまった。
青「RAMUなら分かんだろ！」
緑「……俺に振らないで。…おやすみ」
TENDERに叱られて凹んでいたRAMUの耳にもその思いは届かず。1人取り残されたDOGは、目先の椅子に苛立ちをぶつけた。
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aya(プロフ) - eighterなのでパッチ懐かしくなりました！！世界観とかすごいです！続きも気になります、、 (2020年9月19日 18時) (
レス) id: 21fa8df380 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - (名前)vividさん» 普段おちゃらけてる人が真剣な話をしているところが好きなんです(笑) 今後もパッチさん出てくる、…かも？乞うご期待！ (2020年8月31日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - ここに来てGUMの言葉深いわぁ。元々のパッチのメンバーとの繋がりもまた嬉し（≧∇≦） (2020年8月16日 6時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さっちいさん» ご指摘ありがとうございます！他にも誤字脱字等もあるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでいただければと思います…！(^^;) (2020年8月9日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - コメント失礼します。設定の阿部ちゃんの所、 常にラムネを持ち歩いてお里 となっていますが、 持ち歩いており の間違いだと思います！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月11日 18時
