EP.3-2 ページ8
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――Bar Counter
誰もいないホールの隅、調理場で洗い物をしていたTENDERは、最後の一枚を拭き終えると静かに棚へ戻した。
そして、振り返ることなく口を開く。
赤「……何か用？GHANA」
黄「相変わらず、気配を察知するのがお得意なようで」
クスクスと笑いながら近付いてきた仲間を一度だけ見遣ると、棚からグラスといくつかの瓶を持ち出した。
赤「…飲む？」
黄「お、やったね。久しぶりのおこぼれだ」
赤「酒は選べないけど…GHANAなら平気でしょ」
黄「ウチ弱いやつばっかだもんな」
CLUBの調理場およびバーカウンターの主権を握るTENDERは、時折、仕込みの間に晩酌を楽しむことがある。
残量の少ない瓶を消費し整理するため…というのは建前だ。
黄「そういえば他の奴らは？」
赤「さっきDOG達があの部屋に集まってたね。RAMUは多分、早速始めてるんじゃない？」
黄「…で、LONEは監視か」
GHANAの言葉に時計を確認し、開店まで一時間あることを改めて確認したTENDERは一度グラスに口付け、黙って仕込みを始めた。
言葉数の多くない2人の晩酌はいつも静かだ。
赤「……さっきは悪かった」
黄「ん？」
赤「…お前の直感は信用に値すると思ってる。でも、」
黄「あぁ、良いよ気にしないで。今思えば、俺も軽率だったって反省してるし」
そう…と呟いたTENDERに、今度はGHANAが問を投げる。
黄「TENDERはどう思ったの、彼のこと。話したんでしょ？」
赤「…LONEから話もあると思うけど。……彼、記憶がなかった」
黄「え、どこまで？」
赤「…名前と年齢だけ。…あとはさっぱり」
あれは嘘じゃないと思う、という言葉をGHANAは疑わない。彼の直感と観察眼こそ、信用に値する。
……まあ、そんな彼を騙すほどの演技もあり得るが。
黄「早いとこ情報集めて、安心できるといいな」
赤「……安心できることを願うよ」
黄「……だな、」
美味かったありがとう、とグラスを返したGHANAは徐に立ち上がると「店始まる前に走ってくる」と出て行った。
よくもまあアルコール入れた身体で…とは思うが、本人の勝手なので止めはしない。TENDERは自分のグラスも空にすると、2つを並べてシンクに置いた。
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aya(プロフ) - eighterなのでパッチ懐かしくなりました！！世界観とかすごいです！続きも気になります、、 (2020年9月19日 18時) (
レス) id: 21fa8df380 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - (名前)vividさん» 普段おちゃらけてる人が真剣な話をしているところが好きなんです(笑) 今後もパッチさん出てくる、…かも？乞うご期待！ (2020年8月31日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - ここに来てGUMの言葉深いわぁ。元々のパッチのメンバーとの繋がりもまた嬉し（≧∇≦） (2020年8月16日 6時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さっちいさん» ご指摘ありがとうございます！他にも誤字脱字等もあるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでいただければと思います…！(^^;) (2020年8月9日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - コメント失礼します。設定の阿部ちゃんの所、 常にラムネを持ち歩いてお里 となっていますが、 持ち歩いており の間違いだと思います！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月11日 18時
