EP.7-4 ページ23
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＊「ゃ、やめろ…」
男は懇願し、縋るような視線をLONEに向ける。しかし、男を見下す瞳は、酷く冷え切って見えた。
紫「この世界で生きるなら、殺すか殺されるか。その覚悟くらい持っておかなきゃ。今さら命乞いなんてダサい真似してんじゃねえよ」
＊「これは違うんだっ、俺は…」
紫「自分の命を惜しんでる奴が、法を犯して逃げ果せると思うな。……甘ったれてんじゃねえ」
深く押し当てられたナイフが容赦なく血飛沫を放つ。痙攣しながら耐えがたい苦痛にもがく男は、程なくして、ピクリとも動かなくなった。
紫「……さ、書類の回収するぞ」
黄「ANNIE、息がある奴は拘束して、止血してやれ」
桃「もう始めてるでやんす〜」
橙「全く。俺らって優しいよな。顔バレとる言うのに」
桃「まあ、こっちの世界の輩はノコノコ警察には行けないからね。親玉潰すだけで十分なのよん」
さっきまでの喧騒がまるで嘘だったかのような静寂の中、自らの痕跡の全てと粗方の書類を手にした男たちは雑居ビルを後にした。
黄「全員乗ったか？」
紫「あー…待って。動く前に着替えさせて…」
橙「あーあ。派手にやったな」
普段は助手席に座るLONEが後部座席に乗り込むのを見て、GHANAはエンジンを切って周囲に視線を巡らせた。
人気もカメラもない場所をRAMUが選んでくれているとはいえ、万が一のことがないわけじゃない。LONEに続いて他の2人も着替えを始めたことに気付いて、思わず頭を抱える。
黄「お前ら…危機感持てよ…」
橙「堪忍やでお兄。俺こんまま行くとこあるから、」
黄「は？」
桃「あ、俺も〜」
黄「お前らなぁ…」
報告はよろしく〜、と一方的に車を降りていってしまった2人に、GHANAは頭を抱えたままハンドルに項垂れる。
紫「あいつらの好き勝手は今に始まったことじゃないじゃん」
黄「あー…もう…。RAMUもTENDERも最近ピリついてるから嫌なんだけど…」
紫「ま、一緒に俺も怒られてやるからさ」
黄「……怒られてやる、ね」
行ってしまったものは仕方ない。これ以上この場所に止まっている方が危険だ。と判断したGHANAは、助手席に乗るなり既に寝る体勢を取っているLONEの肩を小突き、車を発進させた。
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aya(プロフ) - eighterなのでパッチ懐かしくなりました！！世界観とかすごいです！続きも気になります、、 (2020年9月19日 18時) (
レス) id: 21fa8df380 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - (名前)vividさん» 普段おちゃらけてる人が真剣な話をしているところが好きなんです(笑) 今後もパッチさん出てくる、…かも？乞うご期待！ (2020年8月31日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - ここに来てGUMの言葉深いわぁ。元々のパッチのメンバーとの繋がりもまた嬉し（≧∇≦） (2020年8月16日 6時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さっちいさん» ご指摘ありがとうございます！他にも誤字脱字等もあるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでいただければと思います…！(^^;) (2020年8月9日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - コメント失礼します。設定の阿部ちゃんの所、 常にラムネを持ち歩いてお里 となっていますが、 持ち歩いており の間違いだと思います！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月11日 18時
