新たな… ページ8
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ある日、ランチ時を過ぎて常連さんしかいないお店でゆったりとした時間を過ごしていた時のこと。
店内も落ち着いているし…と言う事で買い出しを頼んでいた子供たちが、予想を遥かに超える大きな荷物を連れて、お店の方の扉から帰ってきた。
『えぇ？何何、どうしたの』
翔「…ひろった」
『でしょうね』
珍しく先頭を歩いてきたしょうたの背中から警戒心丸出しで目だけを覗かせる、背の高い黒毛の子。身体辛くない？
たつやの後ろでウトウト船を漕ぎ始めてしまった、これまた背の大きい金髪の子。この子は少しあどけないね。
そして、りょうたのお腹に腕を回してぎゅうぎゅうと背中にくっついている、栗毛の子。苦しそうだからやめたげて…。
櫻「……あれ、こうじじゃん」
康「ほぇ…？あ…しょーくん…」
『櫻井さん、お知り合いですか？』
櫻「うん、ウチの病院に何度か。龍太はどうしたの？」
櫻井さんが目線を合わせて質問を投げかけると、途端にポロポロと溢れ出していく涙。普段落ち着いている櫻井さんやりょうたが揃って慌てるから、少しだけ面白い。
櫻「ごめん、嫌なこと聞いちゃったかな…？」
康「ちゃう…しょーくんわるない…」
櫻「じゃあどうして泣いてるの？」
康「るーたくん‥おらんくなってもうた…」
櫻「え？」
えぐえぐ言いながら必死に話す、こうじくん？の話を聞いていると、どうやら病気がちだった飼い主さんが突然いなくなってしまったようで。寂しさのあまり家を飛び出した…と。
康「るたくん…わからん…おうちも…」
『あらら、迷子になっちゃったってことですかね？』
櫻「そうだね。うちの院でも聞いてみるよ。多分、ご家族同士で交流がある方もいるだろうから」
『助かります。よかったね、こうじくん』
ふわふわの頭を撫でてあげれば少しだけ表情が和らいだこうじくんは、ごしごしと目を擦るから慌てて止める。
『ダメだよ、赤くなっちゃうからね』
康「んん〜…っ」
『たつや…はダメか、りょうへい、裏からタオル持ってきてもらってもいい？』
亮「はぁ〜い」
『こうじくん…こっちおいで？』
腕を広げて見せれば、迷いながらも腕の中に収まってくれたこうじくん。やっと解放されたりょうたは、よほど苦しかったのか半獣相手でも緊張してしまったのか、座り込む。
それに駆け寄ろうとしたしょうたは、服が突っ張って背中側にひっくり返ってしまった。
あちゃー、あれは痛いぞ…
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苺大福(プロフ) - とっても可愛くて癒されました！色々大変ですが、更新頑張って下さい！ (2020年9月14日 13時) (
レス) id: 3b7e04e9ae (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - このお話、とても可愛くて大好きです！どうかお体に気をつけて投稿してくださいね！ (2020年9月12日 19時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - リクエストいいでしょうか？？ほんの少しだけゆり組2人（二匹？）の過去が出ていましたが、ゆり組の過去が知りたいです。よければよろしくお願いします！ (2020年9月5日 10時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
*神奈月*(プロフ) - いつも楽しく見させていただいております！リクエストよろしいでしょうか？作品内にも話題に出てました夢主ちゃんが小学生の頃に風邪を引いてしまいふっかとあべちゃんに看病される話が見たいです…！良ければよろしくお願いします！これからも更新頑張ってください (2020年9月1日 20時) (レス) id: fbe34a81c3 (このIDを非表示/違反報告)
るー - リク書いて下さってありがとうございました!!慣れないことにバタバタしつつも頑張るこどもたち、可愛かったです♪これからも楽しみにしています(^^) (2020年8月17日 23時) (レス) id: 8b87f31f6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年6月25日 17時
