・ ページ46
.
まずは未だポカポカと腕を振るしょうたを男性から引き離し、一緒にりょうたのそばに回り込んだ。
翔「りょーた、りょーたっ、！」
涼「…ﾊｱ…ｯﾊｱ…しょーた…？」
翔「だいじょーぶ、ごめんね？だいじょーぶだから、」
ギューッと力強く抱き締められたりょうたはすぐに落ち着いたみたいで、しょうたにお礼を言っている。
その様子に安心した私は短く息を吐いた。
？「親御さんですか？」
『へ？あ、はい！』
蓮「あのね、れんとりょーたくんがおこられててね、おにーさんね、たすけてくれたの。かっこよかったの」
『助けて…？ えっ、ありがとうございます！』
いえいえ当然のことをしたまでなんで、と手を振って爽やかに笑う男性は結構なイケメンさんで。男前な常連さんで慣れてるつもりだったけど、タイプが違うからか、不覚にもドキッとした(笑)
？「りょうたくん、コレとれんくんを必死に守ってたみたいで。立派なお兄ちゃんですね。」
『これ…』
？「さっき確認したら、どれも無傷でしたよ」
そう言って渡された袋の中には、お使いを頼んでいた野菜たち。トマトとか傷付きやすいものもあるはずなのに、確かに全部が綺麗なまま袋に包まれていた。
れんも少し膝を擦りむいている程度。
でも、りょうたは顔にも赤くなってるところがあるし、腕や足の所々に擦りむいた傷がある。……守ってくれたんだね。
『すごいね、りょうた』
涼「！！ おれ、えらい…？」
『うん、偉い偉い。すごくかっこいいよ』
涼「んふふ、…あのね、…ちょっとね、……つかれちゃった、」
翔「りょーた…っ」
お疲れ様、と声を掛けて眠ってしまったりょうたの頭を撫でる。抱っこしようと思ったけど、しょうたがギュッと抱きついたまま離れなくて…。どうしようかなぁ……。
？「良かったら、お家までお手伝いしましょうか」
『えっと…』
？「りょうたくん眠っちゃったみたいですし、他の子も見ながら帰るのって大変かなって」
正直、しょうたがグズグズし始めちゃったのもあって、お店に電話してひかるでも呼ぼうかなとか考えてた所だったから…(笑)
お言葉に甘えることにした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 829人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺大福(プロフ) - とっても可愛くて癒されました！色々大変ですが、更新頑張って下さい！ (2020年9月14日 13時) (
レス) id: 3b7e04e9ae (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - このお話、とても可愛くて大好きです！どうかお体に気をつけて投稿してくださいね！ (2020年9月12日 19時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - リクエストいいでしょうか？？ほんの少しだけゆり組2人（二匹？）の過去が出ていましたが、ゆり組の過去が知りたいです。よければよろしくお願いします！ (2020年9月5日 10時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
*神奈月*(プロフ) - いつも楽しく見させていただいております！リクエストよろしいでしょうか？作品内にも話題に出てました夢主ちゃんが小学生の頃に風邪を引いてしまいふっかとあべちゃんに看病される話が見たいです…！良ければよろしくお願いします！これからも更新頑張ってください (2020年9月1日 20時) (レス) id: fbe34a81c3 (このIDを非表示/違反報告)
るー - リク書いて下さってありがとうございました!!慣れないことにバタバタしつつも頑張るこどもたち、可愛かったです♪これからも楽しみにしています(^^) (2020年8月17日 23時) (レス) id: 8b87f31f6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年6月25日 17時
