りょうへい編 ページ21
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たつやが予約した次の日。
子供たちがほとんど眠った夜遅く、間接照明だけの薄暗いカフェでレジ閉めをしていた。コーヒーを飲み干していたことに気付いて立ち上がると、カフェの裏口が開く音が。
『…っくりしたぁ、どうしたのりょーちゃん』
亮「りょーちゃんていうな」
『えー懐かしいじゃん』
実は今日の昼間、少し気難しい一見さんがいらっしゃって。レジを打っていたりょうへいといざこざがあってね。
その場では気丈に振る舞ってたけど、だいぶ堪えたらしい。
時間空けて「夜慰めて」なんて声をかけてきた。
まさかこんな遅い時間とは思わなかったけどね。
カップを追加してコーヒーを二杯作り、片方には砂糖とミルクを注いで混ぜる。それを持って元の席に戻れば、りょうへいが隣に飛び乗ってきた。
帳簿を書くのは一旦やめて、2人でコーヒーを堪能する。
『…今日は大変だったねぇ』
亮「っ…、りょー、がんばってるのに、」
『そうだね。りょうへいは頑張ってるよ』
亮「きょうも、みすしてないはずなのに…おじさんにおこられちゃった…」
俺、何か間違えてた？と不安そうに見上げてくるりょうへいの頭を撫でて「そんなことないよ」と笑う。それでも気持ちは晴れなかったみたいで、やがてポロポロと泣き始めた。
生きた年月で言えば、りょうへいの方がお兄ちゃんなのに。
生まれた形が違うだけで、見た目が子供というだけで、蔑まれる姿を見るのは、悔しい。きっと本人はもっと、悔しいなんて言葉じゃ足りないくらいなんだと思う。
亮「うぅ〜…っ、ﾋｸｯ…もーやぁ…」
『うん…辛いね』
亮「りょー、できるもん…っ、いっぱいべんきょーして、いっぱいれんしゅーしたもん…」
『そうだね、』
自分を鼓舞するようにたくさんの言葉を並べるりょうへいは、だんだんと気持ちが落ち着いてきたみたいで。
亮「…ｸﾞｽｯ、Aちゃんのほーが、へたなのに…」
『……おっと？』
亮「りょーたちがやるほうが、やきがしもうれるし…」
『……それは否めない』
亮「それもまちがってるし…っ」
『え⁉ どこ、どれ？』
ここ、と指差された場所を見ると、確かに計算が間違っていた。いつの間に計算確認してんのこの子。恐ろしいんだけど。
亮「やっぱおれのほうがゆうしゅー」
『そーですねー』
亮「あーもう！かんばんもろくにみないひとに、いいまかされるんじゃなかった！」
ブラックなとこ出てるよ……ハウスして。
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苺大福(プロフ) - とっても可愛くて癒されました！色々大変ですが、更新頑張って下さい！ (2020年9月14日 13時) (
レス) id: 3b7e04e9ae (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - このお話、とても可愛くて大好きです！どうかお体に気をつけて投稿してくださいね！ (2020年9月12日 19時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - リクエストいいでしょうか？？ほんの少しだけゆり組2人（二匹？）の過去が出ていましたが、ゆり組の過去が知りたいです。よければよろしくお願いします！ (2020年9月5日 10時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
*神奈月*(プロフ) - いつも楽しく見させていただいております！リクエストよろしいでしょうか？作品内にも話題に出てました夢主ちゃんが小学生の頃に風邪を引いてしまいふっかとあべちゃんに看病される話が見たいです…！良ければよろしくお願いします！これからも更新頑張ってください (2020年9月1日 20時) (レス) id: fbe34a81c3 (このIDを非表示/違反報告)
るー - リク書いて下さってありがとうございました!!慣れないことにバタバタしつつも頑張るこどもたち、可愛かったです♪これからも楽しみにしています(^^) (2020年8月17日 23時) (レス) id: 8b87f31f6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年6月25日 17時
