たつや編 ページ20
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双子が予約をした次の日、いつものように閉店後の清掃をしていると、裾を引っ張られた気がして振り返った。
『たつ？終わったの？』
辰「……んーん、」
『？』
ホールを除けば、確かにまだホウキやふきんを片手に駆け回る子供たちが見えた。
何も言わないたつやを見ながら、そういえば昨日の帰りもちょっと寂し気だったかも…？と思い出して、たつやの言わんとしていることを何となく察する。
『今日は一緒にいよっか？』
辰「！！ うんっ」
なかなかホールへ戻らないたつやを呼び戻しにきたらしいりょうへいが、私の後ろをチョコチョコついて歩くたつやの姿を見て何も言わずに戻っていった。
さすが、気の利く弟だこと。
翔「Aちゃ、これどこ…、……りょーたぁ！」
涼「ん？あーこれはねー、」
翔「そーだった！」
しょうたやりょうたも、2人で協力してなるべくたつやと私が2人になるように気を使ってくれてるみたい。
じゃあ今日は甘えさせてもらおっか。
『たつや、おいで』
辰「やった！」
ブンブンと大きく揺れる尻尾に、伸ばされた腕。
いやぁ、仮にも我が兄ながら可愛くて仕方ないね。
私が小さかった頃は、格好良いお兄ちゃんだったのになぁ。
厨房の隅、事務作業をするスペースに行き、たつやを膝に乗せて帳簿を開いて書き物を始める。いつもは夜中に1人でやるんだけどね。今日は先に始めさせてもらう。
辰「んふふ、ふんふん、」
『どうしたの、ご機嫌だね？』
辰「やっとふたりきりーんふふ、」
いつもはみんなのお兄ちゃんをしてくれてて、私にもあんまり絡んでこないんだけどね。根はものすごく寂しがり屋だからさ。たまーに、我慢できなくなるらしいのよ。
だからたつやの予約はいつも甘々。見た目が小学生で良かったよ本当に。成長されてたら多分心臓が持たない()
『…ねぇ、くすぐったい』
辰「んー？」
『…わざとでしょ』
辰「こちょこちょ〜……あれ？」
『残念でしたー。それは効かないよ』
辰「むぅ…」
たつやが弄る髪の毛が首元に触れるから声をかけると、脇腹をぐりぐりしてきた。……まあ、効かないんですけど(笑)
『よし、おーわり』
辰「！！ んっ！」
『はいはい。…っしょ、』
潔癖の気があってスキンシップは好んでしないくせに、抱っこは好きなんだよねぇ。
割と重度の寂しがり屋だからかな。不思議。
明日は腕が筋肉痛だなぁ…
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苺大福(プロフ) - とっても可愛くて癒されました！色々大変ですが、更新頑張って下さい！ (2020年9月14日 13時) (
レス) id: 3b7e04e9ae (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - このお話、とても可愛くて大好きです！どうかお体に気をつけて投稿してくださいね！ (2020年9月12日 19時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - リクエストいいでしょうか？？ほんの少しだけゆり組2人（二匹？）の過去が出ていましたが、ゆり組の過去が知りたいです。よければよろしくお願いします！ (2020年9月5日 10時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
*神奈月*(プロフ) - いつも楽しく見させていただいております！リクエストよろしいでしょうか？作品内にも話題に出てました夢主ちゃんが小学生の頃に風邪を引いてしまいふっかとあべちゃんに看病される話が見たいです…！良ければよろしくお願いします！これからも更新頑張ってください (2020年9月1日 20時) (レス) id: fbe34a81c3 (このIDを非表示/違反報告)
るー - リク書いて下さってありがとうございました!!慣れないことにバタバタしつつも頑張るこどもたち、可愛かったです♪これからも楽しみにしています(^^) (2020年8月17日 23時) (レス) id: 8b87f31f6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年6月25日 17時
