39-2 ページ46
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ピリッと痛みが走って、腕に刃が当たったと分かる。
思わず力を抜いてしまった瞬間、僕の身体は弾かれて尻餅をついてしまった。
ru「…ったぁ…」
dt「ｯ…ﾊｯ…ｧ…ﾊｧｯ…っごめ、なさい…ｯ、」
ru「舘さん…」
血の流れる方の手で胸元を掴み、必死に息を吸いながら謝る舘さんの頬には涙が流れていた。
視線は僕の腕に向かっていて。
そういえばいつも誰かが傷付くことを恐れていたな…と気付いて慌てて身体を起こした。
ru「大丈夫大丈夫！血もそんなに出てないし、痛くない！」
dt「ﾊｯ…ﾊｧ…ｯ、ごめっ…ｯ」
舘さんは謝ることを止めなかった。
でも、さっきよりは幾らか落ち着いたように見えたから、その手に握られたままのカッターをゆっくり抜き取る。
今度は抵抗が無くて、するりと受け取ることができた。
刃をしまって机の上に置き、ベッドサイドに置かれていた救急箱を持って舘さんの元に戻る。
ru「舘さんゆっくり息しましょ、大丈夫、大丈夫」
喉や胸を掻き毟るようにもがく舘さんの手を掴んで、もう片方の手は背中に回す。
佐久間くんや翔太くんがやってるのを頑張って思い出して、ギュッと抱き締めては背中を摩った。
dt「ﾊｧ…ﾊｧｯ…ｯ、らう、…っ」
ru「舘さん…？ 落ち着いてきた…？」
dt「っん…、ごめん、ね…」
グッと肩を押されて身体を離す。
息も震えもだいぶ落ち着いたらしい舘さんが、救急箱に手を伸ばしてガーゼと消毒を手に取った。
ru「っ、ちょ、待って。先に舘さん…！」
dt「俺のは、もう止まってるし…、古傷開いてるだけだから…」
身を引いた俺に一歩近付いて腕を取ると、垂れ流しだった血を丁寧に拭いてくれる。
出血の割に傷は浅くて、少し圧迫すればすぐに止まった。
ru「じゃあ僕もお返し」
dt「ごめ、」
ru「…ん、とは言わせないよ？」
dt「！！ ……ふふ、…ありがとう」
お互いの手当てが終わる頃には、他のみんなも帰ってきた。
舘さんに「秘密ね？」と言われて、僕だけで舘さんを救えたんだって思ったらすごく嬉しかったんだ。
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舞夜(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか。阿部ちゃんが急に不安になっちゃって佐久間だけに甘える話を読みたいです。いつも応援してます。これからも頑張って下さい。 (2020年5月11日 22時) (
レス) id: 4eafdf0209 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキー - リクエストお願いします！舘様が体調不良の中みんなの為にご飯を作っていて火傷してしまい、みんなに助けてもらうお話をお願いします。 (2020年4月25日 3時) (レス) id: e268878af5 (このIDを非表示/違反報告)
ちかりん(プロフ) - リクエストお願いします。深澤くんの体調不良で倒れちゃって、部屋にお見舞いの品が続々届く感じの話でお願いします。難しいようでしたら大丈夫です。 (2020年4月23日 17時) (レス) id: be1cc30b1b (このIDを非表示/違反報告)
niko(プロフ) - 舘様が全身に自傷行為をしてラウールに見つかってしまうお話をお願いします！ (2020年4月21日 23時) (レス) id: f87f8b0d6d (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - 康二君が熱があり、甘えん坊、もっと寂しがり屋になってSnowManのみんながでれでれになりながら看病するのをお願いします！ (2020年4月19日 8時) (レス) id: 579ffd5296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年4月10日 21時
