39-1 dt（Re.37） ページ45
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カチカチと時計の針の音だけの共有スペースで、机に向かう僕。
みんなが仕事に行く中、学校があった僕はオフで。
だけど何となく遊びに行く気分にもなれず、放課後は真っ直ぐ帰ってきていた。
――ｶﾞﾁｬﾝ、
ru「………誰か帰ってきた？」
静かすぎるが故に、各部屋に繋がる外扉の開閉音が聞こえた気がして天井を仰ぐ。
とはいえ、恐らく2階の誰かだろう。
……舘様か阿部ちゃんかな。
他の人はみんな、余程のことがない限りは一度共有スペースに顔を出すからね。
しかも2階は、2人以外は佐久間くんだし。
部屋に引き籠るほど凹むところが想像できない…(笑)
ru「……大丈夫かな、」
1人で帰ってきたのかな。
まだ事件の傷が癒えない2人だから、つい心配になる。
僕の前では強がられちゃうのが分かってるけど、それでも僕だって頼りにしてほしいってずっと思ってるんだから。
ru「うーん…時間的には舘様かな、」
なんと今日は2人とも1人でお仕事だった。
阿部ちゃんは番組収録、
舘様は別日のを振り替えた雑誌撮影。
まだ夕方だし、分かんないけど、番組収録は時間かかってそう。
康二くんが、「ダテに飲んでもらうねん！」と買ってきた紅茶を淹れて部屋に向かう。
扉の前までくると、物音が聞こえた。
ru「舘さん？入ってもいいですか？」
……返事がない。……何か声のようなものは聞こえる。
優しい舘さんが起きていて返事をしないなんて何かがおかしいと感じて、そっとドアノブに手をかけた。
簡単に開いた扉。鍵はかかっていない。
ru「…？ どうしたの…っ、！」
ゆっくりと扉を開くと、部屋の中央でこちらに背を向けて座り込む舘さんの姿があった。
丸まった背中は此方を向くことはなくて。
ティーカップを机に置いて正面に回り込めば、真っ赤に染まったカーペットが目に入った。
ru「舘さんっ、舘さんダメっ…！」
dt「ｯ…離して…ｯﾊ…ｯ…くるしっ…ｯ、」
ru「っ…でもこんな解決だめだよ…！！」
前にもあった。
苦しさを紛らわすために痛みを得ようとしたことが。
あの時も、最初に気付いたのは僕だったけど、
あの時も、僕は何もできなかった。
焦って迷っている間にも、舘さんは俺の腕を振り払おうとする。
ダメ、このままじゃ…
ru「やめてっ…！！」
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舞夜(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか。阿部ちゃんが急に不安になっちゃって佐久間だけに甘える話を読みたいです。いつも応援してます。これからも頑張って下さい。 (2020年5月11日 22時) (
レス) id: 4eafdf0209 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキー - リクエストお願いします！舘様が体調不良の中みんなの為にご飯を作っていて火傷してしまい、みんなに助けてもらうお話をお願いします。 (2020年4月25日 3時) (レス) id: e268878af5 (このIDを非表示/違反報告)
ちかりん(プロフ) - リクエストお願いします。深澤くんの体調不良で倒れちゃって、部屋にお見舞いの品が続々届く感じの話でお願いします。難しいようでしたら大丈夫です。 (2020年4月23日 17時) (レス) id: be1cc30b1b (このIDを非表示/違反報告)
niko(プロフ) - 舘様が全身に自傷行為をしてラウールに見つかってしまうお話をお願いします！ (2020年4月21日 23時) (レス) id: f87f8b0d6d (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - 康二君が熱があり、甘えん坊、もっと寂しがり屋になってSnowManのみんながでれでれになりながら看病するのをお願いします！ (2020年4月19日 8時) (レス) id: 579ffd5296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年4月10日 21時
