32-1 nbdt（Re.30） ページ28
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nb「…大丈夫？」
dt「……ん、」
nb「じゃねえな」
フラフラと覚束ない足取りの涼太の隣をピッタリとくっついて歩く俺。
事件から10日は経っただろうか。
未だに怪我も体調不良も回復していない涼太は、それでも仕事を休むことはしなくて。
それでもメンバーだけの時は頼ってくれるようになった。
今は、雑誌の撮影を終えて控え室に戻るところ。
――ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ、
nb「涼太、動くぞ」
到着したエレベーターに乗り込み、スタジオがある地下から控え室のある2階まで移動する。
……つもりだった。
――ｶﾞﾀﾝｯ‼
nb「っえ！なに…？！」
dt「……とまった、？」
扉が閉まり、上昇を始めた直後。
大きく揺れたと思えば浮遊感が無くなり、程なくして電気も消えてしまった。
……まずいな。
止まったと認識した途端、息が詰まる。
思わず胸に伸びた手の震えを何とか抑えていると、
背後で鈍い音がした。
nb「っ涼太…」
dt「ｯ…ﾊｧｯ…ﾊｯ、…ｯ、」
蹲って頭を抱える涼太は完全にパニックになってて、落ち着かせようと伸ばした手は弾かれてしまう。
空中を彷徨う自分の手はやっぱり震えてて。
誤魔化すように力強く握り締め、涼太の体を引き寄せた。
nb「…大丈夫、…大丈夫。…助けに来たよ」
dt「…ｯ、しょっ…ﾊｯ…ﾊｧ…しょうた…っ」
呼吸困難で体力使ったからか涼太の体はさらに熱くなっている気がして、上着を枕に横にさせる。
少しでも気が紛れるように背中をさすっていると、
そのうち、涼太は疲れ切った表情で目を閉じた。
nb「…っはぁ、…しっかりしろよ俺っ、」
こんな状況だけど涼太が休めたことに安堵した俺は、忘れていた息苦しさに体勢を崩す。
やっぱ俺、狭いところダメなんだなぁ…
なるべく深呼吸をして気持ちを落ち着かせていると、寝たと思っていたはずの涼太が俺のズボンの裾を引いた。
nb「…どうした？苦しい？」
dt「ちがう…、翔太…狭いところダメだから…」
俺ばっかごめん…と呟いた涼太がゆっくりと体を起こそうとするから、肩を押さえて寝かせた。
nb「…俺は平気だから、」
dt「……ごめん、」
何度も体勢を変える涼太の体を支えたり、時折思い出したように震える体を摩ったりして過ごし、
酸欠か、頭がボーッとしてきた頃。
扉のおくがガタガタと騒がしくなった。
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舞夜(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか。阿部ちゃんが急に不安になっちゃって佐久間だけに甘える話を読みたいです。いつも応援してます。これからも頑張って下さい。 (2020年5月11日 22時) (
レス) id: 4eafdf0209 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキー - リクエストお願いします！舘様が体調不良の中みんなの為にご飯を作っていて火傷してしまい、みんなに助けてもらうお話をお願いします。 (2020年4月25日 3時) (レス) id: e268878af5 (このIDを非表示/違反報告)
ちかりん(プロフ) - リクエストお願いします。深澤くんの体調不良で倒れちゃって、部屋にお見舞いの品が続々届く感じの話でお願いします。難しいようでしたら大丈夫です。 (2020年4月23日 17時) (レス) id: be1cc30b1b (このIDを非表示/違反報告)
niko(プロフ) - 舘様が全身に自傷行為をしてラウールに見つかってしまうお話をお願いします！ (2020年4月21日 23時) (レス) id: f87f8b0d6d (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - 康二君が熱があり、甘えん坊、もっと寂しがり屋になってSnowManのみんながでれでれになりながら看病するのをお願いします！ (2020年4月19日 8時) (レス) id: 579ffd5296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年4月10日 21時
