ただいま、おかえり。 (ページ4)

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なんやねん。ページ4

正門side

俺はすぐにわかったで。Aの声やって。だってずっと一緒にやってたもん。帰ってきたことへの安心はもちろんあるけど、それより今は怒りのほうが込み上げてきた。少し奥にいた丈くんも同じこと思ってる顔しとった。

俺たちの立つメインステージに繋がる道の先のセンターステージにAは出てきた。Aを知らないファンもいるだろう。ジュニアの中には初対面の子達もおる。Aは少しだけ心配そうな顔をして俺らの方を向いて

『久しぶり』

と一言だけ言った。

おれとAは同期。歳はAの方が全然年下やけど一緒に曲やったり雑誌の撮影したりずっと隣におる存在やった。

あの日までは、、、

メンバーとファンのざわめきに混じって俺らの思いのたくさん詰まった曲が流れた。
「Dream Catcher 」
康「え、Aやんな？？？」

龍「え。やっば。」

♪熱く駆け抜ける姿をただ踏みしめる大地を
真っ直ぐに受け止めて僕らは何を想う

あれから3年が経って高校生になったAは可愛いというより綺麗な1人の女性になっていた。

歌声も俺が知っているAじゃなかった。

何倍も何十倍も綺麗になって帰ってきた。

だけど

だけどそれが悲しくて悔しくて

置いていかれた俺は、、、