9人で囲む食卓は暖かい〜JUMP〜

愛しのハニー ページ47

くるさぼさんリクエスト



裕翔side




今日はやましか家にいない。みんな仕事だったり旅行へ行ったり、それなりに過ごしている。




やまも本当は仕事があったが無くなったらしい。スタッフさんたちがインフルエンザにかかったらしく…………




「インフルエンザテロだ」とやまは言っていた。




一方俺は仕事で、いや本当は終わったのだが、スタッフさんたちに引き留められて仲良くお食事会、と言ったところだろうか。





もう一度言う、今家にはやましかいない。旅行行ってる組はそのまま泊まってくらしいし、仕事組は俺以外夜まで入ってるらしい。





つまりここで俺が夜まで飲んでいたら、やまは一人であのだだっ広いで一日過ごさないと行けないのだ。





そりゃあ心配だ。子供を一人で留守番させて、心配しない親なんていないだろう。←





何より今日は一番に起きるはずのやまがみんなが家を出るまで起きなかった。





昨日夜までゲームをしてたかもしれない。それでも心配なのだ。やまの親として。←






「なんだよ、気分わりぃのか？お酒残して」



『いや、ここで飲んだら帰れなくなるので、』



「いいじゃんか別によー、タクシーでも使って帰ればいいだろ？」



『いや、そういうことじゃ、』



「そうと決まれば飲め飲め！ ほら、一気！ 一気！」




困った。一気コールが始まっちゃあ、飲むまで帰れない。くそう、今日はやまと熱い晩酌を交わそうと思ってたのに…………、←








「ﾌﾟﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙ」





ナイスタイミング！ 丁度いいタイミングで電話がかかってきたので何とかこの場をしのぐことができた。







『……もしもし』



山「今すぐ帰ってきて」



『………え？』



山「だから、今すぐ帰ってきて！」



『え、ちょっ………なんで？』




電話の相手はやまだった。いやいきなり帰ってきてって言われても困るんですが…………、






山「ゆ……と…………んの…………か」



『ん？』



山「裕翔くんのばか！ オタンコナス！ アンポンタン！」



『えー、いきなり暴言』



鼻がぐずってるのか鼻声で暴言を吐かれた。いや山田さん、痛くも痒くもないしむしろ万々歳ですけど？←





山「ったくもう、」









山「君の愛しのハニーが困ってんだよ！ 助けを呼んでんだよ！」









え、録音したかった。←





山「これで、満足か！」








『はい満足です、すぐ行きます』←




山「よろしい」←

。→←。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す