春、来る ページ13
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きっと、いや、間違いなく。
＿＿＿私のせいで今、私は香坂くんに押し倒されている。
今、少しでも体勢を崩してしまえば、もう唇が当たってしまいそうなほどの距離。
色素の薄い綺麗な瞳は、私の真っ黒な可愛げのない瞳を見つめている。
段々と顔に熱が集まってくるのを感じる。
鏡なんてなくても、今私は林檎のように真っ赤なのだろうと分かってしまう。
恥ずかしい、
けど、それ以上に香坂くんの顔も＿＿＿
「＿＿＿ッ！」
我にかえったかのように、香坂くんは勢い良く立ち上がった。
私に背を向けて立っているが、やはり耳は炎のように赤く染まっていた。
「あ、ごめ、ん……。私が急に引っ張った、から……」
驚きと、恥ずかしさでしどろもどろになりながら、何とか謝罪の気持ちを伝える。
「別に、」
素っ気ない返事が返ってくる。
彼は目線を他所に向けながら、未だペタンと床に座ったままの私に手を差し伸べてくれた。
出来事が出来事なので、今は彼の手に触れる事すらイケナイ事のように感じるが、一人では足が震えて立てないのも事実。
失礼します、と心の中で呟きながらソッと彼の手に自分の手を乗せた。
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空汰(プロフ) - リリィ♪さん» ありがとう御座います！頑張ります！ (2019年7月11日 21時) (
レス) id: 388d3588fb (このIDを非表示/違反報告)
リリィ♪ - とても面白いです！私自身も人見知りなので感情移住出来て楽しく読めますし、続きも気になるのでこれからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年7月11日 1時) (レス) id: 250ee9a7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空汰 | 作成日時：2019年7月9日 0時
