◇15. ページ15
.
.
.
予想していなかった言葉に
焦って有岡さんの後を追いかける
.
.
.
.
やっぱり傘のせいで
距離が生まれて寂しい
.
.
.
.
すると、
私の心の声が聞こえたのか
私の歩くスピードの遅さに
痺れを切らしたのか
.
.
.
.
.
有岡「ん、こっちおいで」
.
.
こちらを向いて立ち止まった
.
.
.
.
「えっ……と、ありがとうございます」
.
.
.
予想外の相合傘。
.
.
.
.
.
肩がぶつかるくらい近くて
私の体温が伝わってしまいそうで怖い
.
.
.
でも、雨も悪くないな
って思った
.
.
.
.
.
.
「あの、どこに向かってるんですか?」
有岡「もうちょいで着くよ」
.
.
.
.
.
.
"ほら、あそこ"
って有岡さんが目を細めて指さした先には
.
.
..
「ん?!」
.
.
.
.
背の高い大きなマンション。
.
.
.
.
.
えっと
あれは有岡さんの家?
.
.
.
あれ、スイーツは?
家に行くの?
.
.
初めてお店の外で会うのに?
家に行くの?
やっぱり下心?
.
.
.
.
あーあ。
失敗した
やっぱり優しいだけじゃなかった
芸能人ってこうなんだ
.
.
.
.
いや、そうだよね。
ガールズバーで出会った女なんか
好きにならないよね
お店に来る時点で下心があるのは
当たり前だし
ある意味自然な流れだよね
.
.
.
.
はぁ、私って馬鹿だ
大馬鹿者だ
.
.
.
215人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちも | 作成日時:2019年4月1日 2時