人気と孤独とそれから (ページ7)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:24,339 hit

7 ページ7

それからも樹のアピールは続いた。

「北斗飯いこ」

「ごめんね用事があって」

「北斗ゲーセン行こうぜー！！」

「ごめん今日塾なんだ」

「北斗～～今日さ」

「ごめんつかれたから休ませて」

関わるとめんどくさいと思って全部断ってきた。それでも樹は諦めなくて怒んなかった。

「北斗最近樹君に言い寄られてるね(笑)」

「他人事だと思いやがって」

「だって他人事だもの」

京本だから憎めないんだよね。

「彼氏とは上手くいってんのかよ」

「まあ、順調。」

京本は森本って奴と付き合ってるらしい。

「そ。なら良かった」

京本にはお世話になってるからしあわせになってほしい。

「ねえ北斗？？樹君にちょっと心開いてみてもいいんじゃないかな。」

え、京本からそんな言葉を言われるとは思わなかった。

「樹くん、どんなに冷たくされても断れても北斗のこと嫌いにならなかったわけだし。」

「いやでも、」

「ねぇ北斗？？青い鳥で言ってたじゃん、めんどくさいけどきらいになれないって」

「…京本みてんだ、」

「まあ、たまに。」

@k______il

フォロー1 フォロワー1

この1は京本だから、俺の全部を知ってる人