人気と孤独とそれから (ページ1)

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『きゃーーー！！北斗くんきた！！』

「おはよー」

『北斗くん！！！こっちみてーーー！』

「朝から元気だねー」

『おう！！松村おはよ！！』

「おはよー」

朝からどいつもこいつもうるせえな、

『北斗ーー！！お願い！宿題見して！たのむわ！』

宿題くらい誰もがめんどくさいんだから自分でやってこいよ。

「はい、どーぞ」

『はぁ、まじ北斗神！！ありがとな！！』

都合のいい奴

俺は教室を出てお得意の口説きで教師から貰った鍵で屋上に出る

「どいつもこいつもくたばってくんねーかな」

独り言のように呟いて消えていく

「ほーく」

反射的に後ろをむく

「なんだ、京本かよ」

「ええ、その言い方は酷くない？」

そう言いながら微笑む美少女、あちがう美男

「今日も今日とて人気でしたね？？北斗くん？？」

唯一俺の裏を知ってるやつ

「その言い方くそうざいんだけど？？」

「俺にも優しくしてよーーーー」

「今更だろ？」

「まぁね」

京本といると気が楽、自分を作んなくていいから、

ここまで来たらわかるよね？俺の本性はとんだクズ