五十六件：seats ページ6
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”那覇空港出発ロビー”
二泊三日の修学旅行も終盤、
お土産を手にした満足気な顔が空港に集まる
先「全員いるか〜班長点呼しろ〜」
『 三班全員いまーす 』
先「帰りも座席は自由だ〜揃ったら搭乗券受け取って各自座れ〜」
颯「Aさ、帰りの飛行機、檜山と座りなよ？」
「えっ、そんな勇気ない…」
颯「俺、安藤さん誘うからさ、ね？」
「ええ…むりむり！」
気付けば颯太は視界にいなかった
颯「安藤さーん、帰り俺と座ろ〜！」
安「えっなに！内村くん、、舞香のこと好きになっちゃった〜？笑」
颯太は私の背中を軽く押して”がんばれ”と口にし安藤さんと機内へ向かってしまった
周りに助けてもらってばかりで何一つ行動できていない自分に嫌気がさした
躊躇すること３分
気付けばロビーにわたし一人となっていた
先「奄美なに突っ立てんだ、元木にフラれたか、先生の隣空いてるぞ」
「ああ……それはぜっったい嫌です！！！」
先生から逃げるように搭乗券をもらい機内に一人で向かう
帰りの飛行機なんて寝るだけだし一人がちょうどいいと開き直る
機内を見渡し無意識に檜山くんを探してしまう自分がいた
通路側に彼を見つけるもその隣には湧が座っていた
湧「お、A！席変わってくんね？、檜山が俺のことうるせえからどっかいけって言うんだよ〜〜」
檜「まじでうるせえ、」
「ふふ、湧行きの飛行機もうるさかったもん、いいよ」
湧と搭乗券を交換し檜山くんの隣に座る
”快適な空の旅を”と余計な一言を置いて去っていく
『 よいしょっと 』
「わたしなんかでごめんね、」
檜「ほんとだよ」
「え」
檜「ふ、冗談」
「ああ…」
檜「本気で落ち込んでるじゃん、うそだよ」
「だって、、」
檜「？」
「…檜山くんと座りたかった」
顔が真っ赤になりながらも自分の精一杯を振り絞る
檜「俺も」
「……ええ？なんて言った？いま」
檜「寝る」
そう言ってまだ離陸もしてないのに目を瞑る檜山くん
せっかく隣に座れたのに寝ちゃうんだと思いながらも
たまに彼の顔を見てボーっとしていた
騒がしい機内の中で、静寂な時間が流れた
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いちごみるく(プロフ) - そして友達に紹介され今更読みました！最終回まで読みもう感動です。これで話のある海外版の白雪姫というのは本当にありますか？もし本当にあるのなら白雪姫も読みたいなと思いまして！返信お願いします (2021年9月5日 21時) (
レス) id: 35f94ca8ae (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - きなこもちさん» 聞き慣れない「檜山くん」呼びに切なさを感じます…。初めは主人公と同じ一途でしたもんね（；；） (2020年7月16日 15時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 安藤さん「光ちゃん」呼びだったのに最後は「檜山くん」になってますね... なんだか寂しい (2020年7月15日 23時) (レス) id: fda1f7000d (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！分かります…、私も拗らせる主人公や失恋してしまった内村くんに寄り添うと号泣しちゃいます（；；） (2020年7月14日 1時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - さーみんさん» 初めまして！ここまで本作品を読み進めて頂きありがとうございます！終盤は波乱万丈になると思います…楽しみにしていてください＾＾ (2020年7月14日 1時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えくぼ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/obukeeeee
作成日時：2020年7月2日 15時
