六十八件：measuring ページ18
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”文化祭準備”
衣装係はまず役者の衣装を作るために採寸に取り掛かった
「芽衣〜サイズ測らせて〜」
芽「いいよ〜」
芽「思うんだけどさ、私より安藤さんの方が魔女役っぽくない？笑」
「うん、私も思ったよ…」
芽「Aが白雪姫の方が絶対良かったよ！」
「はいはい」
芽「毒リンゴ本当に食べさせたいわ」
ぶつぶつ安藤さんの悪口を言ってる芽衣
いつか刺されると思う
「できたよ」
芽「ありがとう」
芽衣の採寸が終わり安藤さんの元へ向かう
「サイズ測ってもいい？」
安「あ、お願い〜〜」
さっさと終わらせようと無言でメジャーを腰に回す
安「やっぱりあんたは裏方がぴったりね」
周りに聞こえない音量で言ってくる
私は聞こえないふりをして作業を進めた
「おっけい、ありがとう」
安「いいえ、あっ、内村くんは私のものだから取らないでよね？」
そう言いながら一度私が触れた彼女の制服を黴菌がついたかのように払う
今、手に持っているメジャーで彼女を締め付けたいと思ってしまった
苛立ちの表情を隠せないまま檜山くんの採寸へ向かう
檜「はい、」
私が近づくと何も言わずに檜山くんは両手を横に伸ばしてくれた
こないだ私が電話に出なかったことには一切触れてこない、
「んん、」
檜山くんの身長が高くて着丈が届かず手こずる
檜「端持つよ」
ペコっとお辞儀をし秒で終わらせる
檜「ありがとう、」
こんなにも好きな人を無視し続けることが辛くて醜いものか、
目が合って檜山くんが私に笑顔を向けると胸が締め付けられる
安藤さんの視線を確認してから
「うん、」
とバレないように小声で言った
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その後、舞台裏で黙々と衣装の製作を始めた
芽「白雪姫の衣装めっちゃ可愛い〜芽衣もそっちがいい！」
「芽衣はこっち」
そういって濃い紫色のスパンコールがついた衣装を掲げる
芽「いいもん！悪役がいなかったら物語は成り立たないんだからね！」
「確かに」
芽「あ〜檜山くん！今年のミスター、光輝に譲ってくれない？？笑」
通りすがりの檜山くんに訳の分からない交渉を始める
檜「今年のミスターは内村じゃないかな」
会話に入ることもできず黙って聞いてる
芽「ちょっと〜！自分が人気なの自覚してる？」
芽「Aはもちろん檜山くんに投票するもんね？」
「ああ…」
安「光ちゃーん、練習しよ〜！」
檜「はーい今行く」
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いちごみるく(プロフ) - そして友達に紹介され今更読みました！最終回まで読みもう感動です。これで話のある海外版の白雪姫というのは本当にありますか？もし本当にあるのなら白雪姫も読みたいなと思いまして！返信お願いします (2021年9月5日 21時) (
レス) id: 35f94ca8ae (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - きなこもちさん» 聞き慣れない「檜山くん」呼びに切なさを感じます…。初めは主人公と同じ一途でしたもんね（；；） (2020年7月16日 15時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 安藤さん「光ちゃん」呼びだったのに最後は「檜山くん」になってますね... なんだか寂しい (2020年7月15日 23時) (レス) id: fda1f7000d (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！分かります…、私も拗らせる主人公や失恋してしまった内村くんに寄り添うと号泣しちゃいます（；；） (2020年7月14日 1時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - さーみんさん» 初めまして！ここまで本作品を読み進めて頂きありがとうございます！終盤は波乱万丈になると思います…楽しみにしていてください＾＾ (2020年7月14日 1時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えくぼ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/obukeeeee
作成日時：2020年7月2日 15時
