五十二件：confession ページ2
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恐怖で足を震えながらも颯太にしがみつき歩く肝試しは終盤を迎える
街の明かりがぽつりと見えてきた
颯「あのさ、俺
Aに伝えたいことがあるんだけど話聞いてもらっていい？」
肝試しに誘われたときからなんとなく予想はついていた
颯太の覚悟を決めた表情はどこか切なく輝いてた
私は緊張のせいか声が出ず少しだけ頭を下げる
颯「……俺、Aのことが好きなんだ」
「……颯太」
どうしよう、悲しませたくない、だけど、
「……あの」
颯「分かってる、俺のこと好きじゃないってこと、」
ちゃんと自分の言葉で言わなきゃだめだ、
「ごめん、ごめんなさいっ、」
私は俯いたまま、颯太の顔を見れなかった
颯「俺、自分の気持ちに嘘つきたくなくて、正直でいようって思った。だからもうこれでいいんだ」
颯「Aも自分の気持ちしっかり好きな人に伝えてほしい」
「うん……私も逃げないで…気持ち伝えようと思ってるよ、」
颯「俺は応援するよ、好きな人が幸せになってくれればいいから」
「颯太って本当に優しいね…」
颯「だろ？だから最初で最後のお願い聞いて？」
「やだ…」
颯「けち」
「……ごめん」
これ以上期待させたらだめだと思い少し前を歩いた
颯太のことをたくさん悲しませてわたし最低な女だって思った
すると後ろから颯太の白い腕が回ってきてキツく身体を抱きしめられた
「ちょっ…痛いよ、」
『ッッッ、ごめん』
私の頬に一滴の涙が落ちた
「…颯太泣かないで、」
颯「少しだけこのままでいさせて」
颯「もう、最後にするから、」
辛かった、いつも笑顔でいる颯太を苦しませて、
私は覚悟を決め颯太の方を振り返った
「颯太…これで許して」
『んっ』
泣いている彼の顔を手でそっと包んで震えながらも唇に触れた
息を潜め木陰でした颯太と最初で最後のキスだった
「颯太、」
「わたしのこと好きになってくれてありがとう、」
颯「うん、これからはAのいちばん近い存在でいたい、友達として」
「颯太に彼女ができるまでね」
颯「多分、一生できね、、」
「裏でモテてるの知ってるんだからね」
颯「バレてた？」
「うん、」
湧『お、颯太とA帰ってきた、おかえり〜〜！』
颯「わく〜〜！」
彼はいつも通りの笑顔に戻り湧の元へ走っていった
颯太、ありがとう、
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いちごみるく(プロフ) - そして友達に紹介され今更読みました！最終回まで読みもう感動です。これで話のある海外版の白雪姫というのは本当にありますか？もし本当にあるのなら白雪姫も読みたいなと思いまして！返信お願いします (2021年9月5日 21時) (
レス) id: 35f94ca8ae (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - きなこもちさん» 聞き慣れない「檜山くん」呼びに切なさを感じます…。初めは主人公と同じ一途でしたもんね（；；） (2020年7月16日 15時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 安藤さん「光ちゃん」呼びだったのに最後は「檜山くん」になってますね... なんだか寂しい (2020年7月15日 23時) (レス) id: fda1f7000d (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！分かります…、私も拗らせる主人公や失恋してしまった内村くんに寄り添うと号泣しちゃいます（；；） (2020年7月14日 1時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - さーみんさん» 初めまして！ここまで本作品を読み進めて頂きありがとうございます！終盤は波乱万丈になると思います…楽しみにしていてください＾＾ (2020年7月14日 1時) (レス) id: 7dcde3b48c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えくぼ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/obukeeeee
作成日時：2020年7月2日 15時
