不在着信 (ページ48)

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四十八件：muddy ページ48

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Aと檜山と別れてから４０分、ついに山頂へとたどり着く

颯「っよし、やっと着いたっ、はあ～～」

安「ありがとう内村くんっ」

安藤さんが降りれる高さまでしゃがんだ

颯「めっちゃいい匂いする～～腹減った～～！よし行こ」

安「ちょっと待って」

一歩踏み出そうとしたら腕を引き寄せられ、

振り返った瞬間、俺の頬に湿った感触が走った

『チュッ』

颯「え、ちょっ、え？？」

安「おんぶしてくれたお礼ね」

颯「え」

放心状態のオれ

安「内村くん顔赤いよ？？ふ、かわいっ」

安「行こっ？」

颯「……あ、う、ん」

少し進むとAと檜山の楽しそうな姿が見えた

安「ああ、行きたくないなあ、またいちゃついてる…」

二人を目にした途端、大きな溜息と同時に顔が歪む安藤さん

颯「ただ会話してるだけじゃん、ほら行くよ」

俺は無理やり引っ張って二人の元へ連れていく

安「わたし、内村くんにくっついてるから」

颯「分かったから、今の顔二人の前でするな？？」

安「…」

颯「分かった？」

安「はーい」

学級委員として皆の前に立つしっかり者の安藤さんと

俺と二人きりでいるときの甘えた安藤さんはまるで別人だった

颯「二人ともお待たせ！」

「お～きた！お疲れ！もうカレーできてるから食べよ！」

安「全部作らせちゃってごめんね、」

「大丈夫だよ！、安藤さんもう足は平気？」

安「うん、内村くんのおかげで。」

颯「え、めっちゃうまそうじゃん！これ檜山が作ったでしょ？」

檜「はははっ、同じこと言われてるじゃん、笑」

「んも～二人で作ったし！湧と同じこと言わないでよね！」

颯「わりいわりい！笑」

檜「じゃ、食べよ、班長」

「では、自然に感謝して、いただきます！」

『いただきまーす』

颯「うんま～～～！！動いた後のカレーって最高すぎる」

美味しそうに口いっぱいに頬張る颯太

一生懸命作って良かった、

ほとんど作ったの檜山くんだけど笑

「ねえ、颯太、口にご飯粒ついてるよ、笑」

颯「え？まじ？」

安「もう～おっちょこちょいなんだから」

すると颯太の隣にいた安藤さんがさりげなくご飯粒を取った

颯「ああ、ありがとう、」

少し照れている颯太は見たことのない表情だった

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