不在着信 (ページ36)

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三十六件：seat ページ36

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”羽田空港ロビー”

先「学級委員点呼してくれ～～」

颯「せんせー、湧がいませーん。他は全員いまーす」

安「置いて行きましょう、間に合いません」

颯「いや、もう少し待ってみよ」

安「迷惑だからね？他の人に」

颯「見捨てられない湧、、」

安「も～分かったわよ～」

朝から軽い言い合いをしてる学級委員

湧なにやってんの～～も～～

『あ、きた』

湧「さっせーーーん！寝坊しました！」

三秒前に起きました感漂う元木湧

先「集団行動乱すな？お前班長だろ？自覚しろ」

湧「……すいません」

「湧、どんまい！！上げてこ！！」

集合に絶対一人は遅刻して怒られる子いるのって

修学旅行あるある

先「飛行機の座席は自由だから好きなやつと座れ～ぼっちは先生の隣な、特等席だぞ～」

私は一緒に座る約束をしてた颯太の元へ向かう

「そうｔ～
安「内村くん隣座ろう？」

安藤さんが颯太を誘っていた

私の方が先に約束してたのに、なんで

颯「あ、俺Aと約束してるからごめん、」

安「……」

「あ……安藤さん檜山くんと座らないの、？」

颯太がどこか険しい顔で私を見てきたけど

なんか私変なこと言った？

安藤さんの口角が少し上がって微笑んでる…

檜「ほら、舞香行くよ」

安「うん」

背後から来た檜山くんが安藤さんの手を取り連れて行った

「わたし、安藤さんになんか変なこと言っちゃたかな」

颯「……ううん」

「大丈夫かな安藤さん、」

颯「多分さ、最近俺と仲良くなったから一緒に座りたかっただけだよ！」

「それだったら良いんだけどね」

颯「Aさ、檜山と一緒に座りたかった？」

「そんなこと聞かないで！」

「ほら、行くよ」

ううんって言ったら嘘になる

うんって言ったら颯太を傷つける

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搭乗券を見て座席表を確認すると

通路を挟んだ席から”Ｆ組だった”

黒「あ、」

「…あ」

颯「ん？どうかした？」

「颯太、わたし窓側でもいい？」

颯「ん、いいよ！」

あの件があって以来、

あからさまに黒田くんを避けるようになってしまった

『ねね、黒田となんかあった？？』

小声で私に聞いてくる颯太

「ううん、なんもないよ！」

そういってボッサボサだった髪を梳かし髪飾りを付けなおす

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『愛してる』

深『もう一回』

『あいしてるっ』

深『ぶはっっ』

『深田弱すぎ～！』

Ｆ組一軍が騒がしい

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