不在着信 (ページ21)

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二十一件：innocence ページ21

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A颯太～

A生きてる??

颯太いkじぇhry

一応、返信は来たけど、

内容がまったく理解できない

少し心配だから、

放課後プール掃除終わったら颯太んちに向かうことにした

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平「Aちゃーん！掃除行こう」

「行こう！あ、制服のまま掃除する？」

平「うん、チャチャっと終わらせようぜ」

「おっけい！」

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平「にしてもいいよな、Ｇ組は」

「どうして？？」

平「かわいい子いっぱいいるじゃん」

「えっ！平塚くんＧ組に好きな子でもいるの？」

平「俺はいないよ」

”俺は”って言葉に突っかかった

「俺は？」

平「あああ！！！俺も恋愛してえ～～！！！！」

急に奇声を発しながら水をかけてくる平塚くん

気付いた頃にはびしょ濡れだった

「っちょっと～！制服びしょ濡れ！」

平「ははっ、ごめん」

と言ってタオルをくれるも

また水をかけてくる平塚くん

「ばか！仕返し！」

平「ちょっ、まじごめん！」

「やだーね！」

平「さいあく、前髪濡れた～～！」

「どんまいどんまい」

こうして平塚くんとプールサイドで

９割遊んで１割掃除して使命を終えた

　

何より彼の無邪気な笑顔が可愛かった

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平「着替えどうしよ、びっしょびっしょ」

「今日プールだったから体育着家に置いてきちゃった」

平「あ、そしたら俺の体育着着て」

「でも平塚くん着るでしょ？」

平「俺は平気、すぐ乾くと思うし！」

「え、いいの？？」

「ありがとう。明日返すね」

平「こういうのいいよね、彼氏の体育着借りちゃった的なの」

「ふふ、私も思った」

平「んじゃ、俺塾あるから先帰るね、おつかれ！」

「うん、お疲れ様！」

平「またプール掃除しような」

「いや、たいして掃除してないじゃん笑！」

こんなに笑顔になれたのは久々だった

くすんでいた自分が青く澄んだ空のようにさっぱりした気分

早く着替えて颯太んち行かなきゃ、

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私は一人で更衣室に向かった

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『気持ちい？』

『…うん』

『かわいいね』

廊下を歩いていると

男子更衣室から女の人の声がして

私は少しの興味本位で更衣室を覗いた

そこにいたのは

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