不在着信 (ページ6)

今日:39 hit、昨日:21 hit、合計:442,163 hit

六件：secret ページ6

.

舞香ねえどうして?

檜山内村がやりたいって言ったから

舞香せっかく一緒になれると思ったのに

檜山仕方ないよ

舞香光ちゃんさ
舞香私のこと好き?

檜山好きだよ

舞香今日委員会終わったら一緒に帰ろ?

檜山うんいいよ

.

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

芽「A先帰るね～委員会ファイト！
　檜山くんと距離縮めるんだよっっ」

「うん頑張る、また明日ね」

今日委員会あるんだった

人見知りだし緊張する

うっちーも頑張ってるし私も頑張ろうっと

あれ図書室、鍵開いてない

誰か来るの待ってよ

『あれAちゃん？』

「あ、黒田くん」

目の前にいるのは

隣のクラスの黒田光輝

先程の会話に登場した学校三大イケメンのうちの一人

黒田くんとは塾が一緒で接する機会も意外と多い

黒「Aちゃんももしかして図書？」

「うん良かった知り合いいて。でも黒田くんが図書委員って珍しいね」

黒「だって寝れるしサボれるじゃん？？内申書に書けて楽できること考えたら図書委員でしょ」

ほんとう相変わらずだ

真面目で慎重なわたしと性格は正反対

だけど彼は誰とでも仲良くできる

黒「G組の男子は誰なの？」

「…あ、檜山くん」

黒「それは当たりじゃん。喜んだでしょ？」

「べっべつに！そんなんじゃないから」

黒「照れてるかわいい」

「…ちがうってば」

黒田くんは誰にでも”かわいい”と口にする

そう、彼はチャラい

彼の性格を分かっていても少しドキッとしてしまう自分がいる

普通彼女がいたら他の女の子に”かわいい”なんて言わない

これだから女の子がたくさん寄ってくるんだ

黒「あ、檜山きた」

「はっ！！！」

檜「お、黒田も図書なんだ」

黒「なんかね～Aちゃんが檜ｙ

「ちょっ、黒田くんばか！！！！」

黒田くんの緩やかにセットされた頭を思いっきり叩く

黒「痛ってえ～～～！」

やり手すぎる黒田くんこわい

檜「はは、二人仲良いんだね。鍵開いたよ入ろ」

「あ、うん」

.