不在着信 (ページ28)

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二十八件：bump ページ28

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舞香黒田くん、明日空いてる?
　既読１３：５０
舞香夢の国行ってきたからお土産渡したくて…
　既読１９：００

舞香だめ?
　既読２３：００

光輝むり
　既読２３：０１

舞香13時に時計広場で待ってるね
　既読２３：０３

お土産を利用してに俺を求めてるようにしか見えない

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『光輝夕飯よ～』

黒「はーい」

黒「母さん、明日ってばあちゃんの見舞い行く？」

『行くわよ、おばあちゃんが光輝に会いたがってたわ』

黒「分かった」

一昨日舞香とのことをAちゃんに言われて俺は自分の行いに失望した

俺が遊んでたつもりが舞香に遊ばれているような気がして…

もう舞香とは檜山と付き合ってる以上関わらないことにした

光輝檜山

光輝明日の13時、時計広場来て

檜山お前いつも急だな

光輝いいから

檜山了解

檜山に連絡して舞香と鉢合わせするように仕組んだ

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”時計広場１２：５０”

俺は黒田に言われた通り時計広場に来た

にしても梅雨どき特有のじめじめした雨が降りやまない

こんな天気の日になんだよ、黒田のやつ、

安「黒田くん～お待たせ～！」

傘を避け視界を上げると昨日夢の国で買ったと思われる袋を持った舞香が立っていた

そういうことか、、

安「なんで……」

檜「こっちのセリフ」

俺と目が合った瞬間、袋を後ろに隠して

何かを誤魔化すようだった

安「ちがうの、黒田くんに限定品のお土産買ってきてって前から頼まれてて…」

安「それ渡そうと思ってただけ！！！」

舞香は困惑したような目つきで俺を見つめていた

檜「そうなんだ」

安「……怒らないの？」

檜「舞香が悪いことだと思ってないなら怒らないよ」

安「……」

檜「学校で渡せば」

安「…そ、そうする」

檜「雨すごいし風邪引くから帰ろ」

安「嫉妬しないの？光ちゃん、、」

檜「舞香のこと信じてるから」

安「そっか、」

俺は見て見ぬ振りをし続け、

特に怒りも悲しみもなく能面のように無表情でいた

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