不在着信 (ページ18)

今日:41 hit、昨日:42 hit、合計:442,207 hit

十八件：sota ページ18

.

俺はAを苦しませてしまった

正直、

幼馴染の湧に取られたくないし

これ以上檜山のところに行かないでって思ってる

少しでも彼女が俺に染まってくれないかなって期待した

とは言え、どうすることもできず

ただ傍にいてあげることだけが俺の全力だった

ヒューン、、

いつもなら騒がしい湧と三人の帰り道も今日は沈黙が続く

颯「少しは落ち着いた？」

「うん」

「あのさ…今日のこと湧達には…

颯「言わないよ、二人だけの秘密」

「……ありがとう」

「うっちーはさ、好きな人とかいないの？」

颯「俺？」

「うん、私で良ければ聞くよ？」

颯「いないよ」

この子気付いてないんだ

俺が今の気持ちを伝えたら彼女を困らせてしまうんだろう

「そっか、」

颯「Aは俺のことどう思う？」

「え？すきだよ」

颯「！？」

「あ、人として……」

颯「…おう」

「うっちーといると自分が素でいられてる気がするんだよね、一緒にいて落ち着く」

「偶に、ぽんこつだけどね。ふふ」

颯「それって褒めてる？」

「８割褒めてる」

颯「っなんだよそれ」

「でもありがとね、元気出た！」

颯「じゃあ、ひとつだけお願い聞いてくれる？」

「ん？なに？」

颯「俺のこと下の名前で呼んで、これからは。」

「えっやだよ！」

颯「湧は名前なのにどうして俺は呼んでくれないの…」

「なんか恥ずかしいじゃん、」

颯「そうた」

「むり！うっちーはうっちー！」

颯「はいはいうっちーです」

.

「ここでいいよ、送ってくれてありがと」

颯「ちょっと目赤いから冷しなね」

「あっ、うん、、」

颯「また明日ね、おやすみ」

手に届かない人を漠然と憧れるような思い

”相思相愛”なんて奇跡のような言葉

.

Aありがとう、うっちー既読

Aおやすみ、颯太^^既読

おやすみ

.