雪男のインテリさんは弱虫くん (ページ27)

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熱　紫ページ27

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緑…5歳くらい

ほぼ紫さんです！スイマセン

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紫 side

紫「…んー、37.7かぁ…」

緑「、たつ、」

今、目の前で顔を真っ赤に染めてるのはうちの末っ子、亮平

いつも大人しいんだけど元気っちゃ元気で、でも最近は全然話さないから何事かと思ったら熱を出していた

亮平は元々体が弱く、風邪が悪化すると入院してしまうこともしばしば

その事を小さいながら理解して自分の中で色々考えて、言わない方がいいって思ったんだろうね

そしたら他のお兄ちゃんがもっと心配しちゃうんだけど、笑

紫「亮平、ご飯食べられる？」

緑「……、んー、、、わかんない、」

紫「そっかぁ、じゃあご飯とゼリー、両方持ってくるね。」

そう言い、亮平の頭をポンポンと優しく触り、部屋を出た

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紫「…お、みんないるじゃん、大体2人は上にいるのに」

そう、俺らは9人っていう大家族

ま、正しくは兄弟なんだけど

青「寝てたら涼太が飯の準備手伝えって」

黒「俺も、亮平の部屋行きたかったのに。」

紫「ごめんな〜？俺が亮平の世話係で、わら」

煽り混じりで、同じ血液型の兄弟に言うと、相当嫌な顔をされてウザ、という言葉を返される

そりゃ可愛い亮平は誰でも見たくなるよな〜、なんて思ったり思わなかったり……いや、思ってるかな。

赤「それよりはい、お粥」

紫「お、サンキュー

あ、ゼリーも一緒にくれない？ご飯食べれるかわかんないって」

赤「ゼリー？…あぁ、ラムネのやつね」

はいどうぞ、と手渡しで受け取り、サンキューと言ってリビングを去る

亮平、ご飯食べれるといいな。

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紫「亮平〜

……って、寝てるし。」

部屋に入ると、布団でスヤスヤおねんね中の亮平が真っ先に目に入る

そりゃそうか、丁度日向当たりやすい部屋だし、窓デカいし

小さいテーブルに静かにお皿とゼリーを置き、寝ている亮平の元へと向かう

相変わらず顔は赤いけど息は荒くないし、今のところは大丈夫そう

紫「……いい夢見れると良いね、亮平」

そう言い、小さな頬を人差し指で撫でると、亮平は小さく微笑む

紫「…おーい、笑」

緑「、くふふっ、、」

こりゃぁお兄ちゃんやられたな

そう思いながら、俺は狸寝入りをしていた亮平に軽くこちょこちょをしてやった。

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