運命の教会 (ページ14)

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信頼ページ14

｢最近悪いこと続きだな...｣

遅刻寸前、学校までダッシュで向かい、息が上がっている。

正面玄関から入り、靴を履き替えて、教室に向かう。

教室前で、怖くなり足が動かなくなった。

しかし、チャイムがなり我に返って、ドアを開けると、視線が一斉に突き刺さってくる。

また足がすくむ。

ただ、その視線はすぐに散らばり、何事も無かったように各々の会話に戻る。

入学式のようだった。

しかし、絹張くんは違った。

絹張くんは隣にいた瑠奈と梨々花を押しのけて私の方へ向かってきて、大量の質問をしてきた。

絹｢お前なんで今日一緒に来てくれなかったんだよ、ずっと待ったんだぞ？しかも昨日もなんで早退したんだよ、何があったんだよ、｣

その時、鋭い眼光を飛ばしていた瑠奈が大きな声で言った。

瑠｢Aって、前の学校で陰キャの子虐めてたらしいよ笑」

梨｢えー！サイテー！｣

その一言をキッカケにクラスメイトみんな、私を見ながらヒソヒソと話している。

｢そんなことしてない、！そもそも私が陰キャだったし、証拠だって、｣

絹｢A、本当にいじめしてたのか...？｣

｢してないよっ...｣

瑠｢これAでしょ？」

瑠奈が見せてきたのは、顔がモザイクかけられているいじめの動画だった。

｢顔見えてないじゃん、！｣

ただ、その映像は前の学校の校舎と同じで、制服も同じだった。

瑠｢Aの前の学校の地区に住んでる私の従兄弟が見つけたの。Aだって言ってた。｣

梨｢拡散用にモザイクかけといてあげたよ笑｣

｢やめて、！私じゃない！瑠奈と梨々花がやってる事の方がいじめだよ、！｣

瑠｢ごめんけど、もうAの事誰も信じてないからね。｣

瑠奈の言葉に私は目の前が真っ暗になった。

絹張くんの方を見ても、下を向いているだけ。

瑠奈がこちらへきて、耳打ちをした。

瑠｢絹張くんは私のものだから。｣

私はもうこの教室が怖くなった。

瑠奈を突き飛ばし、私はまた走って学校を飛び出し、家へ向かった。