ーぷろろーぐー ページ3
「高橋さーん 高橋Aさん？」
この声が横から聞こえるということはもしかしなくてもあのひとに、問題児さんに呼ばれている
てか、なんで名前しってんだよ
「はい」
横を向くな、向いてはいけないぞA
「あの、なんでこっちみないんですか？」
「みないほうがいいかなと」
なんでこの問題児敬語なん？イメージ、見た目からはそんな雰囲気じゃない
「見てくださいよ 隣なんですし」
「はい」
断念して首だけを横に向ける
するとニコッと笑い
「僕、神宮寺っていいます」
と、感じ良さそうに話しかけてきた
そして、かたまっている私に何かわからない紙を差し出してきた
「なんでしょう」
「これ、僕のidです
クラスのグループ作るかなと思うんで追加しておいてください」
「あ、ありがとうございます」
なんだ、いいやつじゃないか
もらった紙をしまってまた、神宮寺くんの方をみる
「あの、高橋さんって、、」
「はい！１０分〜」
パァァって効果音の付きそうな神宮寺くんの話を中島自慢のよくとおる声が邪魔をする
すると神宮寺くんからさっきの笑顔は消え、軽く舌打ちをし中島の方を向いてしまった
やっぱヤバイやつか、裏表がすごいやつなのかと考える
こうして人生で最もアウトな一年は始まりを告げた
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作者名：鍵穴からアスパラガス | 作成日時：2018年3月30日 1時
