ーぷろろーぐー ページ2
全員がそろったところで、新しい担任が入ってくる
「今日からこのクラスの担任をさせていただきます 中島です」
中島、それは女子に人気のわかぞう
わかりづらいと評判の数学教師
数学が一番の苦手教科だというのに、私の数学人生はここで終了
「えーっと、学年のクラス名簿を配ります
そのあと5分くらいみたら、隣の人と挨拶してください １０分後に教科書配るからそれまでどうぞ」
そういうとタイマーをかけ、名簿を配り始める中島
クラスは６クラスまであり、私は4組だ
名簿が渡され、1組から読んでいく
するともうそこでいままで感じたことのない絶望感が私を飲み込む
1組に、あの三人と前のクラスの二人そのうえ幼馴染みの玄樹
ああ、もう１組にいきてぇ
しかも担任あれじゃん
私の大好きな前担任の松島じゃん
不公平とはこのことだ、うん
他に見るクラスは１組に全員いることがわかったからなくて、自分のクラスを見る
阿部、、、、田中、、、、
知らない名字が続くなか見覚えのある名前がひとつあった
平野紫耀
なんだっただろうかと脳内をフル回転させる
するとひとつの記憶がよみがえった
去年の生徒会イベントで墨の入ってたバケツを運ばされて、それをたおし思いっきりそこにいた人にかけた記憶
あ、それだ
私がかけた人だ
うっわ きっまず
あーもうこの一年死んだ
私が絶望に浸っていると
「高橋さーん 高橋Aさん？」
と、横から呼ばれた気がした
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作者名：鍵穴からアスパラガス | 作成日時：2018年3月30日 1時
