【薄桜鬼】出会いには意味がある (ページ19)

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-土方side-

朝飯の時間に遅れてきた、総司とA。

空腹だった平助たちは文句を言うが、総司がうまく流した。

そこで俺はAの顔をよく見て、驚く。

｢てめえら何やってたんだ｣

他の奴らもAの特に赤くなった頬と鼻を見て、俺の質問の意味を理解した。

総司が面白そうに笑う。

｢Aちゃん、雪の上に倒れてたんですよ｣

｢何だと？｣

左之助が怪訝そうに聞き返した。

｢なんか、遊んでたみたい。でもうつ伏せだったから、顔が霜焼けしたんだね｣

｢何でだ？｣

新八がAに問いかけると、

｢楽しい！｣

と言って元気に笑った。

｢風邪引いちまうぜー｣

平助は、心配そうに声を上げた。

すると、Aは不思議そうに首をかしげ、

｢A、風邪引かない｣

｢そんなわけねえだろ。筋肉馬鹿の新八でさえ引いたことあんだ｣

｢左之！だれが筋肉馬鹿だ！｣

｢ははは、筋肉馬鹿だってさ！その通りだな新八っつぁん！｣

平助が大きく笑うと、新八は更に怒り出し、左之助と３人で暴れ始めた。

総司はAを隣に座らせ、２人は朝飯を食べ始める。

俺はAを見て、考え込んだ。

１つ、片付けなきゃなんねえ問題があるな……。

そして、騒ぐ３人にいつものように一喝した。