不思議な館《フジ》

5体目 ページ5

最近、学校でも1人の時間が多くなった






別に、なにか問題があるわけでもないし


逆に、すぐにフジさんの家に行けるから好都合だった









「最近さー、A付き合い悪くねえかー？」







「なによ、キヨ...

私にだって色々あるんだから」







「ふーん？

あ、最近ちゃんと休んでるか？

なんか、疲れてるように見えるぜ？」







「心配ありがとう。でも、大丈夫」









そうか？と聞く友達...いや、キヨ






だいたい、誰のイタズラのせい...。いや、"おかげ"かな









「...そういえばよ、最近帰り遅いんだって？」







「...まあね、ちょっと」







「...。なあ、なんか隠してないか？」







「...なーんも？」









あっそ、と言ってキヨはどこかに行った






キヨと仲がいいのは、ただ昔から知ってるっていうだけ




幼なじみとは認めない←





誰があんなやつ...。









「...はあ、今日は早めに帰ろう。」









まあ、フジさんの所にはよるけどね





.





.





『あ、いらっしゃーい』







「こんにちは、フジさん」







『あ！今日もね、新しい人形作ってみたんだよ！』







「え、本当！？見せて見せて！」









こっち、と案内された所に女の子の人形が





陶器で作られてて...






あれ？この子...









『どうどう？Aちゃんをモデルにしてみたんだけど...』







「え、わ、私！？」









ニコニコと満面の笑みのフジさん





確かに、どこかで見たことあるような顔だとは思ったが


まさか自分とは...









『うーん...、でもなんか足りないんだよなー』







「そう？もう、充分過ぎると思うけど...」







『いや、また作り直す！』









はあ...そうですか。





いや、嫌じゃないんだけど、なんか自分の顔と似てる人形が何体もあるって考えると...ちょっと...









『あ、まだお茶も出してなかったね。ごめんごめん』









そういって、いつもの中庭に行きお茶を出された

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